山本五十六の「やってみせ」の名言には続きがあった!全文を解説!

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて」誰もが知っているこの名言はかの山本五十六が遺した言葉ですが、実はこの「やってみせ」の名言には続きがあるのをご存知でしょうか?現在の教育にも活かせる山本五十六の名言「やってみせ」の全文とは?そして読み取れる意味とは?

山本五十六の「やってみせ」の名言には続きがあった!全文を解説!

目次

  1. 名言「やってみせ」を生んだ山本五十六プロフィール
  2. 山本五十六の名言「やってみせ」には続きがあるのを知っていますか?
  3. 山本五十六の名言「やってみせ」を全文解説!
  4. 山本五十六の名言は教育に活かせるものが多い
  5. 【まとめ】山本五十六の「やってみせ」の名言の続きについて

名言「やってみせ」を生んだ山本五十六プロフィール

山本五十六

生年月日:1884年4月4日 出身地:新潟県 所属組織:大日本帝国海軍 身長:160㎝ 体重:65㎏

「やってみせ」や「男の修行」など数々の名言を生み出した山本五十六は、新潟県で6男として生を受け、当時の父親の年齢から「五十六(いそろく)」と名付けられました。

ちなみに山本五十六の母親は45歳で山本五十六を出産したとか。現代でも高齢出産の部類に入る年齢ですね。

最終的に元帥海軍大将の階級まで上り詰め、後世に伝わる名言を生んだ山本五十六は、子供のころからかなり負けず嫌いだったと言われています。

小学生時代のある日に、クラスメイトから山本五十六は「何でも食べると言っても鉛筆までは食べられないだろう」とからかわれますが、何と山本五十六はその場で鉛筆を食べだしたとか!負けず嫌いにもほどがある山本五十六のエピソードです。

後世の作品で名を遺している山本五十六

また現在では、山本五十六を主題にした映画や小説や漫画といった作品が数多く作られています。

「誰よりも開戦に反対した男」と銘打たれる山本五十六。その鋭い先見性から日独伊の三国軍事同盟に異を唱え、米国や英国がいかに強硬であるかを訴え、時の首相であった東条英機が押し進めていた中国侵略にも声を上げて反対していました。

妖怪物の先駆け的存在の偉大な漫画家、水木しげるの戦記漫画短編集に収録されている「此一戦」では山本五十六が主人公として描かれています。

山本五十六の名言「やってみせ」には続きがあるのを知っていますか?

ぶれない自分の信念を持ち続けながら、戦場に散った山本五十六は、今も尚多くの人に伝えられるほどの名言を残しています。

その中であまりにも有名な名言である「やってみせ」。山本五十六の功績は知らずともこの名言は聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか?

「やってみせ,言って聞かせて,させてみて,誉めてやらねば,人は動かじ」この一文だけでも山本五十六が言わんとしている意味は判ることでしょう。ですがこの「やってみせ」に続きがあるのはご存知でしょうか?

山本五十六の名言「やってみせ」を全文解説!

山本五十六の名言の「やってみせ」の全文は以下のように綴られています。

やってみせ、言って聞かせて、 させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、 任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、 信頼せねば、人は実らず。

多くの人が知っている山本五十六の名言「やってみせ」。子供に限らずとも人を教育するには、ただ口頭で指示を出せば良いというものではなく、自身が動いて見本をやってみせ、そしてそれを実践させなければ人は成長はしません。

勿論教わる側の人間は、こちらが見本をやってみせて、それを更にかみ砕いて説明したところで最初から上手くその通りにできることの方が稀でしょう。しかしここで完璧に出来なかったことを頭ごなしに叱るのではなく、一つでもできたところを見つけて褒めることが大切だと著者は思います。

しかし子供の教育ならばまだしも、例えば会社の新人教育といった大人同士の場面になると、この「ほめる」という行動はおろそかになりがちです。

ですが何も「よくやった」「偉い」とむやみやたらに相手を称賛するだけが褒めることではありません。誉めることはすなわち相手を認めることであり、「それでいい」「間違っていない」「きちんと出来ている」と言うことをしっかりと相手に伝えることが重要なのです。

自分のしたことが認められ、これでいい、間違っていないと確信を持てたのならば、人は、自尊心が満たされ、自信をもって次のステップに踏み出せます。

人を教育し、成長させるためには双方の信頼関係と教える相手への尊重が重要であり、それらを怠れば人は本当の意味で”成長”はしません。

人を真の意味で”成長”させるためには、教育する側も責任を持って取り組まなければならない。自らが見本をやってみせ、言って聞かせる、そしてそれを相手にさせてみて誉める。そこに信頼関係と尊重がなければ人は動かない。何とも為になる奥深い名言です。

「やってみせ」の本家本元?山本五十六が手本にした名藩主とは

山本五十六の名言であるこの「やってみせ」ですが、これは山本五十六が何かの場面で口にした言葉ではなく、戦国時代を生きた出羽の米沢藩第9代の上杉鷹山の名言「してみせて,言って聞かせて,させてみる」を山本五十六が人生訓にしており、好んで手紙や色紙に書いていたと言われています。

かの上杉鷹山も「なせば成る、なさねば成らぬ何事も」という名言を残しており、当時破産寸前だった米沢藩を今で言うリストラで立て直しました。更に、自身が先頭に立ち徹底的な倹約と農村復興のために心血を注ぎ、その結果、後世においての名藩主の一人として名を連ねることとなったのです。

山本五十六の名言は教育に活かせるものが多い

山本五十六は「やってみせ」だけではなく、数々の名言を後世に残していますが、そのどれもが現代社会において教育や指導に活かせるものが多いと言われています。

山本五十六名言集・男の修行

「やってみせ」に並ぶほど有名な山本五十六の名言である「男の修行」。「やってみせ」が教育や指導のための格言であるならば、こちらは経営者や上司のための格言と言えるでしょう。

苦しいこともあるだろう。 言いたいこともあるだろう。 不満なこともあるだろう。 腹の立つこともあるだろう。 泣きたいこともあるだろう。 これらをじっとこらえてゆくのが、 男の修行である。

山本五十六名言集・実年者の態度

古代エジプト人の壁画に、1200年前の日本に建てられた法隆寺の塔に、古代ギリシャ人の哲学者であるプラトンが一様に言っていた「今どきの若い者は」を真っ向から斬り捨てる山本五十六の名言。老いが進むと若者の些細な行動に目くじらを立ててしまいがちですが、自分自身にも若い頃があり、同じようなことを言われてきた人も多いでしょう。実年者はどっしりと構え、若者の欠点ではなく長所を見つけてやるのが務めであると教えてくれる格言です。

「今の若い者は」などと、口はばたきことを申すまじ。 実年者は、今どきの若い者等と言う事を絶対に言うな。 なぜなら、我々実年者が若かったときに同じことを言われたはずだ。 今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、 道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、等と言われたものだ。 その若者が、こうして年を取ったまでだ。 だから、実年者は若者が何をしたか、等と言うな。 何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。

山本五十六名言集・長官の責任

「やってみせ」から判るように、山本五十六は部下の教育や指導に対して非常に熱心であったことが判ります。部下に慕われ立派な統率者であったとされる山本五十六。こちらも「やってみせ」と合わせて読みたい名言です。

どんなことでも部下の失敗の責任は長官にある。下手なところがあったらもう一度使う。そうすれば必ず立派にし遂げるだろう。

山本五十六名言集・人間味について

山本五十六といえば高潔な軍人であり、様々な名言から男の中の男であるイメージが拭えませんが、実は虎屋の羊羹を切らさぬようにと副官に申し付けていたり、水饅頭等の甘味が大好物だと伝えられています。

頼れる上官でありながらどこか近寄りがたかったであろう山本五十六の意外な一面を知った時、きっと部下たちは親近感を覚えたと同時、山本五十六の人間味を感じ取ったのではないでしょうか?ちなみに現代の一部の人々は「ギャップ萌え」を覚えたことでしょう。著者もその一人です。

人は神ではない。 誤りをするというところに人間味がある。

【まとめ】山本五十六の「やってみせ」の名言の続きについて

「やってみせ」だけではなく、今も人々の心に響く数々の名言を遺した山本五十六。

今よりも自由がない時代。それでもその信念を胸に生き抜いた山本五十六。彼の残した名言は、自由な時代に生まれながらももがく私達に、深い感銘や教訓を与え続けています。

人を教える立場。教わる立場。上に立つ人。老若男女。様々な立場で学ばされる山本五十六の名言。躓きそうになったら是非ともこれらの格言を思い出し、励みにしたいものですね。

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