コードブルーの意味は?病院で使われる隠語?なぜブルーなのかも調査

病院で稀に使用される「コードブルー」という隠語の意味をご紹介します。大まかに言うとコードブルーとは医師を緊急招集する際に使われる隠語ですが何故ブルーなのでしょうか?私達の聞きなれない言葉「コードブルー」の意味について迫ってみました。

コードブルーの意味は?病院で使われる隠語?なぜブルーなのかも調査

目次

  1. 医師が使う隠語「コードブルー」の意味は?
  2. 「コードブルー」とは緊急患者という意味
  3. コードブルーは時間が無い
  4. なぜコードブルーは全員集合なのか?
  5. なぜコードブルーは急を要するのか?
  6. コードブルーは最優先事項
  7. コードブルーは全員が対象
  8. ドラマ「コード・ブルー」での意味の違い
  9. コードブルー以外の隠語の意味
  10. 医師が使う隠語「コードブルー」について:まとめ

医師が使う隠語「コードブルー」の意味は?

私達が病院にいると館内アナウンスにて稀に「コードブルー」という言葉を耳にすることがあります。これはとある意味が隠された隠語なのですが一般層にはあまり知られていません。

大体コードブルーがアナウンスされた後は医師がどこかに集合していますので医師を招集するためのアナウンスだというのは大まかに察することが出来るのですが詳しい意味までは定かではありません。

そこで今回は医師が使う隠語「コードブルー」の意味についてご紹介します。あくまでも医師達が使用する隠語なので覚える必要はありませんが知っていればなにかと便利かと思われます。

Thumbドラマ「コードブルー」が復活!キャスト・今までのあらすじまとめ

「コードブルー」とは緊急患者という意味

医師が使う隠語「コードブルー」とは病院内で緊急患者が発生した際に使用される隠語です。普段町で急患が発生したら救急車を呼びますが、病院内で既に医師がいるのであれば搬送をするよりも現場に集めて診察した方が早いのでこのような場合「コードブルー」という隠語を用いて館内アナウンスをかけます。

使い方としては「コードブルー!コードブルー!○棟○階○号室前!院内にいる医師は直ちに集まってください!」という形で使用されます。これにより緊急事態発生がしたことと、医師が集まる場所を迅速に伝えています。

コードブルーは時間が無い

以前にドラマ「コウノドリ」の中でもコードブルー宣言が使用されていました。これは妊婦の入院患者さんが突然意識を失い、お腹にはもうすぐ産まれる赤ちゃんがいるのに原因不明の心肺停止で偶然きた担当医も経過に異常がなく緊急事態だったので、コードブルーを出して他の医師から力を貸してもらったという状況です。

本来でしたら産婦人科の医師のみで対応するべきなのですが夜間で院内にいる医師の人数自体が少なく、極めて急を要する状態でした。そのためその場にいる医師全員で対応せざるを得ない状況だったためコードブルーが使用されました。

なぜコードブルーは全員集合なのか?

コードブルーが発令されると病院にいる医師は専門の診療科目は関係なく集まります。そのため呼びかけるときも「○科の先生」ということは言いません。ではなぜ担当医ではなく診療科目を無視してその場にいる医師を集めるのでしょうか?

全員を招集する理由はなぜか?

コードブルーに診療科目が関係無い理由として患者がであったり、助手はたくさんいる方がいい、研修医、新人医師の経験の為と言った理由があります。その中でも一番の理由は患者の原因が分からないことです。

入院中の患者さんの場合、必ずどこか病気や怪我をしていて主治医や担当の先生がいます。そのため担当医だけを呼べばいいように思えますが、救急の場合患者さんの倒れた原因が分かりません。例えば入院中の妊婦が転んで頭を打ったのであれば必要なのは産婦人科ではなく脳外科医になります。

なぜコードブルーは急を要するのか?

中でも心臓や脳は1秒、2秒も無駄にできないので担当医だけでなくとりあえず全科の医師を集める必要があります。診察してみて「心筋梗塞だ!」など原因が分かれば無関係の医師は帰ります。そのため「脳梗塞だ!」と判明したら心臓の医師は関係ありません。

なぜスピーディーに対応できるのか?

通常は患者に異常が発覚したら、まずその患者の担当医が診察して現状を把握し自分の管轄外の異常だったらその専門医を呼んで処置してもらうという段取りになります。しかしコードブルーが発令されたら担当に関係無く院内の医師が集合しその場で診察・処置を施します。これによってよりスピーディーに処置することが可能になります。

そうなるとコードブルーがかかった際に診察中の医師は患者さんを待たせていいのか?と言った疑問が生じます。これに関しては診察中の患者さんは定期的に通院していて今すぐ死ぬわけではありません。

なぜ診察の患者は後回しなのか?

しかしコードブルーの患者さんは1分でも1秒でも惜しいですし、外来患者さんの診察をしていて緊急患者さんが亡くなるのは非常にまずいので例え結果的に行く意味が無かったとしてもコードブルーがかかったら救急患者への対応を最優先にするのだそうです。

コードブルーは最優先事項

またコードブルーの厄介なケースとして入院患者さんのお見舞いや外来患者さんの付き添いで来ていた方が倒れた場合、名前や年齢もわからないので一からの診察になります。今まで罹ったことのある病気、現在飲んでる薬など、すべてが不明なので入院患者より時間がかかってしまいます。

さらにそのような人の場合担当医もいないので「誰を呼ぶ?何科の先生?」と考える場合ではありません。急を要する場合専門医を遠くから呼んでいる余裕もありませんし、くも膜下出血や脳疾患の場合安易に体を動かすと命の危険を脅かしかねません。そのため館内にいる医師が全員集まって関係のある医師だけ残ります。

なぜ人をかき集めるのか?

それから、心臓マッサージをしたり、気道確保したりといった作業の場合助手はたくさんいた方がいいです。たとえ専門外の医師が来たとしても全員医学知識は豊富なのでその場で出来ることはたくさんありますし、看護師や研修医も救急カートや機材の準備などできることはあります。

コードブルーは全員が対象

よくコードブルーを使って医師を集めているのは総合病院や大学病院など大きな病院です。そのため学生や研修医、新人医師もいます。彼らにとって緊急現場に立ち会えることは救命救急センターなどにいない限りあまりありません。よって先輩医師の処置を見学するだけでも貴重な経験になりますので例え一人前の医師でなくても必ず。コードブルーの招集は受けます。

ドラマ「コード・ブルー」での意味の違い

以前にコードブルーという言葉が使われたドラマと言えば山下智久さんが主演を務めたドラマ「コード・ブルー」があります。そのためコードブルーという言葉を聞いたらこのドラマを思い出す方も多いかもしれません。

しかしこのドラマ「コード・ブルー」で使われた隠語は実際のものとは異なります。ドラマの中では病院外の出来事で巻き込まれた緊急患者に対して医師がドクター・ヘリで現場に向かって処置をして病院に搬送すると言ったものでした。しかし実際のコードブルーは病院内での隠語なのでドラマの様に病院の外に出ることはありません。

コードブルー以外の隠語の意味

今回ご紹介したのはコードブルーですが、実はブルー以外にも違う色が使われた隠語が存在します。ここではそれらの隠語の意味をご紹介します。ただしそれぞれの病院によって独自のルールがあるようなので今回ご紹介するのはあくまでも一般的な内容であることも覚えておいてください。

コードレッドの意味

コードレッドは火災が発生した際に発令されます。院内に火災報知器などの緊急放送する機材が無い場合に職員に火災を伝達する際に使用されます。文字通り「レッド」=火を連想させる隠語です。 

コードグリーンの意味

グリーンは様々なテロの発生やテロにより多くの死傷者が出る可能性があることを知らせる緊急コールです。テロと聞くと日本では関係無いと思うかもしれませんが、病院を安全に運営するという目的で医療安全対策としてルール化している病院も増えてきているそうです。

コードゴールドの意味

コードゴールドは臓器移植対象となる脳死患者が発生した際のコールなので数あるコールの中でも早急な対応を要されます。コードゴールドは臓器移植が出来る機関や移植コーディネーター等への連絡という意味合いが特に強く、一刻一秒を争う事態であると言えます。

また臓器移植は一分一秒を争う状況下で対応するために、その他にも色々な手順やルールが綿密に決められています。

コードホワイトの意味

ホワイトは病院内で不審者等が暴れたり、暴言を発する等のトラブル発生を知らせる緊急コールです。患者ではないので主に警備員やガードマンを呼んだり、屈強な職員が召集の対象となります。

コードイエローの意味

イエローは緊急で患者様の搬入依頼があった事を知らせます。それ以外にも患者や患者の家族の横暴等のトラブルを知らせる場合もあるようです。患者の容体急変時には、とにかく人手を集めることが蘇生率向上や蘇生後の後遺症の発生低下に大きな影響を与えます。そのためまずは人手を集めて、救急蘇生を行うことを最優先とします。

医師が使う隠語「コードブルー」について:まとめ

今回は病院で使用されている隠語「コードブルー」についてご紹介しました。最近の病院は安全に病院を運営するために様々な医療安全対策を行っています。中には病院のHP等で、患者向けにどの様な対策を行っているか公示している病院もたくさんあります。

コードブルーを始めとした各種緊急放送も患者、医療従事者を守る医療安全対策の一つです。覚えておいて損はないでしょう。

こちらの関連記事もおすすめ

関連するキーワード

アクセスランキング

2023-10-01 時点

新着一覧