石塑粘土で簡単に!陶器風ハンドメイドアクセサリーの作り方まとめ

石塑粘土(せきそねんど)で作られたアクセサリーを紹介しながら、作り方についてポイントやコツをお伝えしていきます。手軽に手に入る石塑粘土のハンドメイドで、オリジナルアクセサリーを作ってみませんか?想像以上に簡単なので是非お試しあれ。

石塑粘土で簡単に!陶器風ハンドメイドアクセサリーの作り方まとめ

目次

  1. 質感のあるアクセサリーには暖かみを感じられる
  2. 石塑粘土って何?
  3. クッキー型で型抜き
  4. 石塑粘土は水で馴染ませながら形を整えよう
  5. 石塑粘土の塗装ポイント
  6. 仕上げはニスで光沢を出す
  7. アクセサリーパーツと石塑粘土の組み合わせ
  8. チャームに石塑粘土を乗せる
  9. 髪飾りと石塑粘土の組み合わせ
  10. 指輪も作れる
  11. 石塑粘土でネックレス
  12. 石塑粘土は乾燥が大事
  13. 石塑粘土は削り技が効く
  14. レジンと組み合わせ
  15. 石塑粘土のハンドメイド、最後に・・・

質感のあるアクセサリーには暖かみを感じられる

美味しそうなクッキーに見えますが、これは食べ物ではありません。石塑粘土という粘土で作ったマグネットです。本物のクッキーみたいで食べちゃいたいですよね、見ているだけで甘い香りと温かさが伝わって来る気がします。こんな質感の出せる粘土でアクセサリーを作れたら素敵だと思いませんか?

石塑粘土って何?

粘土も近頃では色々な種類の物が、100均等と行きやすいショップで簡単に手に入るようになりました。石塑粘土(せきそねんど)という種類の粘土も、100均やハンズ等の雑貨が揃うお店でよく見かけるようになり、仕上がりが陶器のようになることからも、質感を好み石塑粘土を使ってハンドメイドする方が増えてきているようです。

こちらが、石塑粘土です。あまり聞き馴染みがないかと思いますが、紙粘土はご存知の方が多いのではないでしょうか。細かい紙の粉と着剤でできたものが紙粘土ですが、それを石の粉に変えたものが石塑粘土です。その分取り扱いは、紙粘土と似ていいます。逆に違いは、仕上がりが陶器のような質感になり、軽いという所です。

クッキー型で型抜き

粘土でアクセサリーをハンドメイドするって考えると、物凄い大変そうなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。最初にクッキーの写真を出しましたが、一例としての簡単な工程ではそんなクッキーを作るかのように、捏ねた粘土を綿棒で伸ばし型を取っていくという方法があります。

型もクッキー型で探した方が沢山種類があるかと思います。こちらも簡単に手に入る上、作り方としても手軽なので好きな型を見つけてみて下さい。

石塑粘土は水で馴染ませながら形を整えよう

最初にもお伝えしましたが、石塑粘土は性質が紙粘土に非常に似ています。形を作っていくと、ひび割やシワができてしまうといったトラブルが生じるかもしれません、そういった際には「水」を含ませた上で捏ねるか表面に「水」をつけて馴染ませていくと綺麗に整っていきます。また二つにちぎれてしまった粘土も、接着面に水を塗ってなじませるとくっつけることが可能です。

石塑粘土の塗装ポイント

色むらを無くす

石塑粘土には、メーカーによって色が多少ついている物があるので、塗装後完成した物を見ると色むらが出てしまうなんてこともあります。そういったことを無くすためにも、化粧下地のように「ミルクペイント」で表面を真っ白に塗ってあげると、カラーにムラがなくなり綺麗な仕上がりになります。

水に溶けやすい性質なので、生乾きの状態で塗装を開始するとせっかくミルクペイントをしていてもシワになったりムラができ、残念な仕上がりになってしまいます。「乾燥」をしっかりさせることも作り方の中で一番重要なポイントなのです。

もちろん塗装を考えずにあえて陶器のような質感を頼りに、ミルクペイントをしないという方法もありますが、どんな方法であっても塗装は粘土がしっかりと乾いてから行うようにしましょう。

水気は少なめで

しっかりと色を出したいと思う方は、水気の多い水彩絵の具を使うよりも石等に絵が描ける「アクリル絵の具」を利用した方が、仕上がりもきれいですし簡単に塗ることができると思います。基本的にNGな画材は少なく乾いた後であれば油絵の具等油性の物を利用しても大丈夫です。

同様に水気が少ないといえば、色鉛筆やパステルなど優しい画材で味を出しても可愛らしい柄ができそうですね。上の写真のように和柄や細かい幾何学模様も様になると思います。その他にも、ポスターカラーなどの水彩絵の具で薄く塗ったり、粘土に最初から練り込むという方法もあります、練り込む場合は油性の物だと馴染まないので気をつけて下さい。

仕上げはニスで光沢を出す

陶器のような仕上がりだからこそ、きめ細かい質感をより美しく見せるためにニスを塗って光沢がけることをお勧めします。もちろんイメージに合わせて行うことなので強制ではありません。優しいタッチであってもニスを塗るとハンドメイドらしさが少し消えて透明感のあるアクセサリーとして輝きを見せることが、この作り方の特徴です。

金や銀などの絵の具を利用してニスを塗ることにより、まるでシルバーやゴールドを使ったハンドメイドアクセサリーに見せることができます。ニスを塗るという簡単な一手間で、質感を一層させるので面白いですよね。

アクセサリーパーツと石塑粘土の組み合わせ

アクセサリーとして重要なのは、アクセサリーパーツとの組み合わせ方です。ピアスや指輪など色々なアクセサリーパーツが求めやすい価格帯で沢山売られているので、作りたい作品の形をイメージして適した構造のものを見つけてみましょう。

出典:https://minne.com/items/4050618

ピアス一つにしても、いろいろな形があるかと思います。フック型のものであれば先端に丸カンがついていたりするので、その部分を粘土に埋め込んでしまったり、ネジチェーンを付け足してその先端を粘土に埋め込んだりと、パーツとの組み合わせ方にもたくさん方法がありますが、埋め込む方法で行う場合はまだ粘土が柔らかい内に固定させるので形が崩れないよう気をつけて下さい。

皿つきピアスであれば、乾燥後に接着剤を利用して接着する方法と、柔らかい内に皿ごと包み込むという方法があります。接着剤を利用する場合は、接着面を綺麗に平らにする必要があるのですが、作り方のコツとしてあらかじめ皿で押しあてて接着場所を作っておくと良いでしょう。

チャームに石塑粘土を乗せる

100均やハンズなどでも売っているペンダントチャームに、乾燥後接着することで可愛らしいネックレスができます。上の写真は石のような質感を利用して絵の具を掠れやぼかし塗りをすることで本物のストーンアクセサリーに見せています。こういったチャームであっても、皿の上でサイズや形を整えることで接着面もきれいに作れますし、仕上がりも綺麗になると思います。

最近ではいろんなデザインのチャームがありますが、形をしっかり取るためにも粘土をチャームへあてて形を整える癖をつけることが大切だと思います。難しい形であってもチャームを型として粘土を詰め込み周りを整えてあげると簡単で綺麗に仕上がりますよ。

髪飾りと石塑粘土の組み合わせ

こちらはシルバーバレッタに粘土を乾燥後接着させています。色々な模様が並んでいてとっても可愛いですね。このサイズの円形であれば、中央に二つか四つ穴を開けてボタンにしても面白いかもしれません。

こちらは、ヘアゴムと組み合わせています。陶器のような仕上がりですが、重量は非常に軽くなるので、頭が重く感じることもありません。針や薄い紙などで模様をつけるのも、粘土ならではの工夫です。陶器の模様と同様にレトロな雰囲気や高貴な質感を出せるのでとても素敵な技法だと思います。

ゴムとの組み合わせ方では、粘土の裏側にこういった丸カンを半分埋めてあげることによってゴムを通すことが可能です。ゴムを切るのではなく丸カンの端をペンチなどで広げて、閉じた側を粘土に埋めてあげるとゴムが切れたり丸カンが外れることもないと思います。外れないためにもしっかり粘土側に埋め込むことになるので、ゴムと丸カンのサイズを注意して購入して下さいね。

こちらは優しく淡い色合いで作った可愛らしいアメピンですね。作り方としてやっぱり色合いはとても重要になってくると思います、陶器のような質感だからこそこれだけ魅力が溢れてくるのでしょう。この花被と花びらのように色を濃くしている部分と淡くしている部分を使い分けることで味が出ています。

指輪も作れる

リングにしてもとても可愛いですね。バラ柄を描かれたこちらのリングも皿型のピアスと同様に乾燥硬化後接着剤で接着する等の方法があります。

石のようなきめ細かさが指先で輝くと思うと、オリジナルの面白さとハンドメイドならではの暖かさからしても、高価な指輪よりもずっと価値の高い指輪ができそうです。カップルや友達とお揃いで作っても素敵だと思います!

石塑粘土でネックレス

穴を開けて紐を通す、簡単だし味が出るので非常にオススメです。シルバーに抵抗がなければチェーンを通してもいいですね

通し穴の作り方ですが、柔らかいうちにストローを短くカットして、型抜きと同様に小さな穴を開けてあげると作りやすいと思います。もっと大きいサイズの穴が良ければ型抜きからそれを探してもいいですし、針で当たりをつけてから正円を切り抜いてもいいかもしれません。

沢山のアクセサリーパーツ

ご紹介してきたアクセサリーパーツだけが、素材ではありません。自分が今まで使っていたアクセサリーをバージョンアップさせてみたり、壊れてしまったものをリメイクできるのもハンドメイドならではの利点です。粘土は自由性が高いので、いろんなものと組み合わせていくと素敵な発見ができるかもしれませんよ!

石塑粘土は乾燥が大事

石塑粘土は、パーツと接着させるためにも塗装するためにも、「乾燥」というものが一番大事な作業になってきます。水分が飛び切らないうちに触れてしまい失敗なんてことはしたくないですが、石塑粘土が乾くのに時間が掛かるというのもちょっと残念な特徴の一つです。早く乾かす方法がありますのでご紹介します。

方法は「ドライアーで温風を当てる」「ストーブなどで水気を飛ばす」の二つが挙げられます。ドライアーの場合は風の強さによって水によるヨレが生じシワが出来てしまうので、なるべくドライアーと距離を離して下さい。ストーブの場合は、急激に水分蒸発を行う為作品が膨張し変形する恐れがあります、また表面の焦げ付きといった危険性があるのでストーブとの距離と作品の向きなどに気をつけて下さい。

石塑粘土は削り技が効く

石塑粘土で一番難しいのは、やはりシワやヨレに関する問題だと思います。紙粘土を作ったことがある方はわかりやすいと思いますが、水分を多く含ませることによってひび割れを防止できる代わりに、乾いた後シワが発生することがあるのです。その現象自体が石塑粘土の特徴でもありますが、それを硬化後ヤスリで整えられるというのも石塑粘土の嬉しい特徴です。

ヤスリの荒さによって質感を変えることができるほど、硬化後の品質は柔らかく逆に言うともろいので、ある程度鉛筆などで当たりをつけて粗目の紙やすりから細かい目の紙やすりに変えていくことをお勧めします。鉛筆で描いたあたりは消しゴムで消せるので安心して下さい。形を整えることはハンドメイドでとても重要なことなので、手を抜かずしっかり磨いてあげることをお勧めします。

レジンと組み合わせ

硬化後レンジ塗装を行う方もいるようです。透明感があってとても綺麗ですね!光沢の出し方はニスだけでは無いということです。本物の宝石やパワーストーンみたいでキラキラしています。

こちらは、小さなチャームパーツをレジンに入れ込んだ作品ですね、スチームパンクなパーツと透明化あるレジン、その基礎土台として石塑粘土が使われています。それぞれの質感が相まって魅力的な作品になるのですね!

石塑粘土のハンドメイド、最後に・・・

保存ポイントとして、石塑粘土を全部利用しなかった場合残りの粘土は、袋をできる限り密閉にしクリップなどで止め乾燥を防ぎましょう。

いかがでしたか?色々なデザインがありましたが気に入ったものはありましたでしょうか。自分でデザインしたアクセサリーを身につけたり人に贈ったりするのは素敵なことです。物作りはアイディアや手間がしっかりと形に現れてくれるので、ぜひ経験してみてほしいです。紹介した作品以外にも皆さんの色々な「作りたいもの」に石塑粘土の柔軟性がきっと応えてくれることでしょう。

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