角隠しと綿帽子の違いって?意味や由来について知っておこう!

和装の結婚式で花嫁さんの装いには、綿帽子と角隠しがあります。それぞれの由来や意味などを知っておくと結婚式などの時にちょっとした話題に困りませんね。角隠しと綿帽子の違いや由来などについて紹介しましょう。意味が分かると花嫁衣裳も身近に感じますね。

角隠しと綿帽子の違いって?意味や由来について知っておこう!

目次

  1. 角隠しと綿帽子の由来は?
  2. 角隠しと綿帽子の違い
  3. 綿帽子の意味
  4. 綿帽子の由来
  5. 角隠しの意味
  6. 角隠しの由来
  7. 白無垢と打掛の意味
  8. 和装の花嫁は覚悟の証
  9. 新しい角隠しと綿帽子
  10. 和装の花嫁衣裳の柄にも意味がある
  11. 綿帽子や角隠しには深い意味がある

角隠しと綿帽子の由来は?

花嫁衣裳の頭を飾る角隠しと綿帽子。どちらも同じようなものかと思ったら全然ちがうものでした。そこで角隠しと綿帽子の違いや意味、そしてその由来について紹介します。花嫁さんの角隠しと綿帽子には、どんな意味が込められているのでしょうか。

角隠しと綿帽子の違い

綿帽子は花嫁の白無垢にあわせるもので、白い帽子を顔が隠れるようにかぶります。角隠しは花嫁が文金高島田に結った日本髪に、かんざしやこうがいが良くはえるように、白い布を周囲だけに巻いたものです。角隠しは、白無垢・色打掛・引き振袖のどれにでもあわせることができます。綿帽子の中に角隠しをつけることもあります。

綿帽子の意味

綿帽子は真綿を使った、武家の女性などがかぶっていた被り物です。現代では和装の結婚式で花嫁が文金高島田に髪を結ったうえに、かぶせる白いかぶりもののことです。結婚式が終わるまで花嫁が顔を隠す意味合いがあります。まるでベールみたいですね。

綿帽子の由来

もともとは身分がある女性が誇り除けとしてかぶっていたのが綿帽子です。日蓮宗では日蓮象に綿帽子を被せますが、これは小松原で額に傷をうけた日蓮においちという老婆が被っていた綿帽子を差し出したという逸話があるからです。このことからも鎌倉時代には、女子の被り物であったことがわかります。このころには普段使いされていたのですね。

そののち真綿を使った防寒着となり、現代では和装の結婚式の際、白無垢にあわせた装いとして、白絹で仕立てているものを用います。洋装の結婚式のベールと同じように和装の結婚式で、旦那様になる人以外には顔を見せないようにするという意味を持っています。角隠しと綿帽子では意味合いが違うようですね。

角隠しの意味

角を隠すと素直になる説

高く結い上げた日本髪の周囲を白い絹で覆うようにする角隠しは、結婚に際して花嫁の怒りの元となる角を覆い隠すことで、素直に婚家に従うおしとやかな妻になるという意味が込められているといいます。男の人にとって鬼嫁は勘弁して欲しいところなのでしょう。角隠しでおしとやかになれるものなら便利ですね。

おまじない説

女性というのは嫉妬深いとされていて、嫉妬に身を焦がすと鬼になってしまうと考えられていました。ですから鬼になることのないようにというおまじないの意味を込めて結婚式で花嫁に角隠しをするようになったといいます。おまじないが必要なほど女性は嫉妬深いのでしょうか。男性が浮気性でなければ嫉妬しないと思うのですがどうなんでしょうね。

角隠しの由来

商品を頭にのせて運んだ説

角隠しは、室町時代に商品を頭にのせて運ぶのに使った布が由来だと言う説もあります。そのころには桂包とか桂巻という呼び方でした。その様子については七十一番職人歌合という本の中に記載があります。頭にのせて物を運ぶのはお大原女が有名ですね。働く女性の必需品だったのですね。

被衣起源説

角隠しは、室町時代に女性が外出する時にかぶっていた被衣が起源だという説もあります。被衣というのは薄い着物で、その着物を頭からベールのように被るものです。牛若丸が弁慶と五条大橋で出会った時、牛若丸が被衣をかぶっていた為、弁慶が最初は女童と勘違いしたというエピソードがありますが、あの時牛若丸が被っていたのが被衣です。牛若丸とは源義経の幼名です。

寺参り起源説

江戸時代になると浄土真宗のお寺に詣でる時に、女性は髪の生え際を隠すようになりました。この時に使われたのはすみかくしという黒い布なのですが、角隠しの由来はこのすみかくしからきているのではないか?という説があります。すみかくしという言葉と角隠しという言葉は何だか似ていますね。

歌舞伎役者説

江戸時代の歌舞伎役者や今でいえば芸能人のような人気ものでした。歌舞伎役者が外出する時に頭にかぶっていたものを、女性が真似をしたのが角隠しの由来ではないかという説があります。確かに今でも人気のモデルや芸能人のファッションは真似されますから、そのようなこともあったかもしれませんね。お気に入りの歌舞伎役者の被り物なら、まねてみたくなるものです。

白無垢と打掛の意味

白無垢は娘としての̪死を表す

白無垢と綿帽子は、真っ白で嫁ぐので相手の色に染まるという意味だと考えられています。しかし古来の和装の意味は違います。白は死者の色を表します。昔は白い喪服を着ましたし、切腹などのときや葬儀でも白い着物を着ますね。古来より白は死の色なのです。つまり白無垢と綿帽子を被った花嫁は一旦実家の娘としては死ぬのです。一旦死なせるというのは、随分と厳しいものですね。

綿帽子の中は角隠し

綿帽子の中は高く結い上げた髪を角隠しで覆っています。この場合の角は鬼を表しています。鬼とは生者ではなく死者を象徴するものです。ですから綿帽子で隠しているわけです。白無垢・角隠し・綿帽子の3つが揃って死者を表します。結婚式の日に白無垢・綿帽子で墓参りをして死者の蘇りを示唆します。あくまでも死者を装うわけなんですね。

赤い打掛の意味

結婚式が終わると角隠しを外して、赤い打掛をきます。角隠しを外すということは、鬼ではない証になります。赤い色は血と同じ色ですから生きている人の色です。赤い打掛を羽織り、角隠しをとることで、婚家にて新たに生まれ変わったことを表現しているのです。確かに赤色というのは生命の力に溢れています。しかし嫁ぐために一度死んで蘇るというのにはびっくりしてしまいます。

和装の花嫁は覚悟の証

色には意味がある

日本の伝統として色には厳しい意味合いがありました。禁色といって高貴な人しか使うことのできない色もありました。その中で目出度いはずの結婚で死者の色である白を身に着けるということは、娘として育った実家に別れを告げる決意の証です。娘としての̪死を明確にするのが角隠しの本当の意味だったのです。目にも眩しい白色が死者の色だと言われれば、納得してしまいます。

新たな命の誕生

嫁ぎ先で新しく生きていくとの決意を表すために、赤い打掛や赤色の入った色打掛を着て、角隠しを外すことで、花嫁は見事に妻としてよみがえります。ですから白無垢と色打掛は二つ揃って意味があります。もしも白無垢だけで色打掛を着ないとしたら、誕生がないことになってしまいますので、良くないことだとされています。結婚が上手くいかなくなるというジンクスもあるようです。

新しい角隠しと綿帽子

レースや柄ものの綿帽子

和装の伝統は伝統として尊重しつつ、新しい綿帽子や角隠しが出てきました。綿帽子にはレースのものや、色が入ったもの、柄物などがあります。また綿帽子の中の髪形を結い上げずに洋風にして花などで飾るのも流行りだしています。その場合綿帽子の中は角隠しは使いません。軽やかで夏の結婚式にはうってつけですね。

角隠しにも洋髪を

角隠しと洋髪をあわせたり、あえて角隠しを使わなかったりと、和装にも新たな風が吹いています。洋髪と和装との組み合わせも、お洒落なものがたくさん考えだされています。日本髪に結い上げるだけの髪がある人も少なく、重いかつらを嫌って洋髪での結婚式も増えてきました。自分の髪で装えるし、衣装を着替える時にも便利だというのも人気の理由です。

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和装の花嫁衣裳の柄にも意味がある

鳳凰の柄

角隠しや綿帽子だけでなく伝統の色打掛の柄にも意味があります。鳳凰の柄は平和の象徴なので、とてもめでたく格調も高いので結婚式などの色打掛には良く使われています。中国の伝説の神鳥なんですよ。

七宝文の柄

豊かさや財宝を表すのが七宝文です。花嫁衣裳におすすめの豪華な柄です。角隠しとあわせても引き立ちますね。それに子孫が繁栄するという意味も持っているので、嫁ぎ先にも喜ばれる柄です。

おしどりの柄

おしどりという鳥は一夫一婦制を守ると言われています。つがいを大事にして生涯添い遂げるそうなので、結婚式に相応しい文様ですね。浮気はしない鳥でうから夫婦仲良くとの願いもこもっていますね。

桜文様

伝統的な桜文様は季節を問わずに身に着けることができます。この桜文様には豊策を祈る意味が込められています。桜のさという文字には稲穂を、くらという文字には神がおわします所という意味があり、桜の宴を催すことで、豊策を祈願します。

綿帽子や角隠しには深い意味がある

綿帽子や角隠しには、深い意味がありました。昔の女性は随分厳しい覚悟を持ってお嫁にいったのだなぁと考えさせられますね。そんな意味をしっかりと受け止めて、美しい花嫁衣裳を纏うから花嫁衣裳は美しいけれども、どこか胸を打つ健気さがあるのでしょう。現代でも結婚は大きな人生の節目です。素敵な花嫁衣裳を着て結婚式を迎えたいですね。

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2021-10-28 時点

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