家族
SUPER JUNIORイトゥクの人生がすごい!父親など家族の死の真相
韓国アイドルグループSUPER JUNIORのイトゥクは、その爽やかな笑顔からは想像もできないほどの壮絶な人生を送ってきました。少年時代の辛い経験や家族の死を乗り越えて活躍を続けるイトゥク。その家族の死には、とても悲しい真実が隠されていました。

目次
- SUPER JUNIORのイトゥクは壮絶な人生を送ってきたアイドルだった
- SUPER JUNIORのイトゥクとは、どんなアイドル?
- 少年時代に辛い経験をしてきたイトゥク
- 父親、祖父母の三人が一度に亡くなる
- イトゥクの家族が亡くなった経緯
- 家族の死の真相とは
- なぜ事務所はイトゥクの家族の死についてウソの発表をしたのか
- 家族の葬儀でのイトゥクの様子
- イトゥクの父親が抱えていた苦悩
- 家族の死の裏にある悲しすぎる真実
- イトゥクの家族の死を知ったSUPER JUNIORメンバーの反応
- イトゥクを慰める多くの芸能人たち
- 家族の死がイトゥクの人生に与えた影響
- イトゥクの家族の死が社会に投げかけた問題
- 家族の死を乗り越えて活躍を続けるイトゥク
SUPER JUNIORのイトゥクは壮絶な人生を送ってきたアイドルだった
韓国の男性アイドルグループのSUPER JUNIORは、日本でも大人気のグループです。そのリーダーのイトゥクは、甘いマスクと愛らしい笑顔、高い歌唱力、バラエティまでこなす多才さ、そして礼儀正しい人間性で女性からも大人気のアイドルなのですが、その笑顔からは想像もできないような壮絶な人生を送ってきたようです。
イトゥクは父親や家族の死という壮絶な経験を乗り越えて、今なおSUPER JUNIORのリーダーとして第一線で活躍をしています。そんな悲しいことがあったことなんて微塵も感じさせないイトゥクですが、当時は鬱になるくらい、かなり苦しんでいたようです。一体イトゥクと彼の家族に何が起きたのでしょうか。彼の壮絶な人生と家族の死の真相に迫りたいと思います。
SUPER JUNIORのイトゥクとは、どんなアイドル?
本名:パク・ジョンス
生年月日:1983年7月1日
身長/体重:178cm/59kg
血液型:A型
韓国のアイドルグループSUPER JUNIORでリーダーを務めています。スカウトされ、芸能事務所に入るように勧められたそうです。数回のテストに合格し、韓国の大手芸能事務所であるSMエンターテインメントに練習生として入りました。様々な活動を経て、SUPER JUNIORとしてデビューします。
しゃべりが上手で、歌やダンスの他にもバラエティー番組のMCとしての活躍が目立っています。明るい性格で、盛り上げるのが上手なようですね。
少年時代に辛い経験をしてきたイトゥク
父親のDV
イトゥクはあるインタビューで、母親と自分が父親によるDVを受けていたことを明かしています。彼の話によれば、少年時代は両親のケンカが絶えず、自分もよく父親に殴られていたということです。小学生の頃から、このことでかなりのストレスを感じていたようです。そんな辛い少年時代を送っていたとは、今の彼の明るい笑顔からは想像もつきません。
父親との不仲
そのこともあって「父親が怖くて嫌いだった」と明かしています。アイドルの練習生時代も、早く成功したいと常に思っていたようです。それはきっと、父親の精神的な支配から逃れるためでもあったのではないでしょうか。結局、イトゥクの両親は離婚してしまったそうです。
父親、祖父母の三人が一度に亡くなる
そして、父親を始めとする家族の死。イトゥクの家族の死が衝撃的なのは、父親だけでなく祖父母も同時に亡くしたことです。人はいつか亡くなるものですが、一度に大切な家族を三人も失ってしまう悲しみは計り知れないものでしょう。彼の悲しみを思うと胸が痛みます。
韓国には兵役の義務があります。イトゥクが家族を亡くしたのは、彼がちょうど兵役に就いている時のことでした。そのため、イトゥクは家族の死に目にも会えなかったことになります。韓国は特に家族を大切にする儒教の国です。さぞ無念だったことと思います。まずは、家族が亡くなった経緯を見ていきましょう。
イトゥクの家族が亡くなった経緯

家族が亡くなった時期
イトゥクの父親、祖父母が亡くなったのは、イトゥクが兵役義務で入隊した2年目の2014年1月5日のことです。イトゥクが30歳の時でした。
どこで亡くなったのか
父親、祖父母が亡くなったのは父親の自宅でした。亡くなった翌日の2014年1月6日に親戚が自宅を訪ねたところ三人が亡くなっているのを発見し、消防と警察に通報したことで発覚しました。
マスコミへの発表
自宅で亡くなっていたにもかかわらず、イトゥクの所属事務所であるSMエンターテインメントは「三人が車で出かけていたところ交通事故にあって亡くなった」というウソの発表をしました。なぜそんなウソをつかなければならなかったのでしょうか?
家族の死の真相とは

交通事故ではなく自殺だった
マスコミの警察や消防への取材により、イトゥクの家族が交通事故でなくなったのではなく、自宅で亡くなっていたことはすぐに明らかになりました。亡くなった時の状況から、自殺であったと断定されたのです。事務所がウソをついたのは、自殺という事実を伏せておきたかったからなのです。
父親が無理心中を図った
そして、「両親は私が連れて行きます」という父親の遺書が発見されたことで、さらに衝撃的な真実が分かります。イトゥクの祖父母は寝室で寝たまま亡くなっていました。父親は首を吊った状態で発見されたそうです。まず父親が両親の首を締めて殺害し、その後自殺したのでした。つまりイトゥクの家族の死は、事故でも事件でもなく、父親の無理心中だったのです。
なぜ事務所はイトゥクの家族の死についてウソの発表をしたのか
イトゥクの所属事務所SMエンターテインメントがマスコミに対して、自殺にもかかわらず交通事故だというウソをついたことには多くの疑問が残ります。
のちに事務所側は、イトゥク本人に配慮したというよりは、遺族に対して配慮したものだったと弁明しました。つまり過熱する報道による、イトゥクはもちろん遺族の方々の二次被害を案じてウソの発表をしたということです。これについては、大きな波紋が広がり、事務所には批判が集中しました。
仮に遺族の心情に配慮したものであったとしても、例えば「詳しい死因は分かっていない」などの発表をすることもできたわけで、事実と全く異なる「交通事故」という発表は評価できないということで、SMエンターテインメントは非難を受けることになったのです。
家族の葬儀でのイトゥクの様子
兵役中の訃報に、イトゥクは兵役を中断して家族のもとに駆けつけました。場所はソウル市九老区にある高麗大学九老病院の葬儀場でした。
ブラックスーツに身を包み遺体安置所に入ったイトゥクの目に入ったのは、自分が来るまでにそこを守ってくれていた姉のパク・イニョンの姿でした。姉はイトゥクを見ると、大粒の涙を流したそうです。
喪主になるのね( ノД`)…今、何を考えてるのかな…心配になります。RT〉"@Kstyle_news: SUPER JUNIOR イトゥク、父と祖父母の葬儀に出席 http://t.co/NMtkTUm2nw 韓国芸能ニュースはKstyle"
— seaknows(시노) (@INF_seaknows) 2014年1月8日
たくさんの花が供えられた家族の遺影の前に立ったイトゥクは、深々とお辞儀をしました。沈痛な表情のイトゥクの顔は真っ赤で、目からは涙が溢れて止まらなかったそうです。
[SS現場] イトゥク、祖父母・父親の葬儀場“悲痛な涙” http://t.co/6gXhXuvkDt
— K_POP_NEWS (@K_POP_NEWS) 2014年1月7日
メンバーも駆けつけた中での出棺式では、イトゥクは悲しみでうなだれたまま、こぼれる涙を止めようと目頭を押さえていました。嗚咽の止まらない姉を慰めるなど、気丈に振る舞う一面も見せましたが、家族に格別な思いを抱いていたイトゥクの悲しみは筆舌に尽くしがたいものだったでしょう。
イトゥクの父、祖父母の葬儀が行われた、、、
— 友理 (@Yuri0902sakura) 2014年1月10日
イトゥク凄く泣いたんだろうな。
1日でも早くイトゥクの素敵な笑顔を見れるのを待ってるよ!! pic.twitter.com/6UzabCEzmq
イトゥクの父親が抱えていた苦悩
父親はうつ病だった
亡くなる前、父親は深刻なうつ病を患っていたようです。なぜうつ病になってしまったのでしょうか。その原因は大きく二つあったようです。
父親の事業の失敗
一つは事業の失敗です。イトゥクの父親は、貿易業や家電製品販売業を営んでいましたが、経営がうまくいっていなかったようで多額の借金を抱えていたようです。それが大きな精神的ストレスとなりうつ病になってしまったようです。
介護疲れ
イトゥクの祖父母が認知症であったことも明らかになりました。イトゥクの父親は、自身の事業のことで悩みながら、認知症の両親の介護もしていたそうです。父親もかなり苦しかったことでしょう。こんな結末を迎える前に、なんとかならなかったのでしょうか。
家族の死の裏にある悲しすぎる真実
父親にとってはイトゥクの活躍が支えだった
イトゥクの父親は、認知症の84歳の父親と、同じく認知症と肺がんまでも患っていた79歳の母親を一人で世話していました。その苦労は想像を絶するものだったと、のちに父親の知人が話しています。
それでも、息子が世界的なアイドルグループSUPER JUNIORのリーダーであることを誇りに思い、それを支えに耐えてきたのでした。父親の部屋には、息子のイトゥクのプロフィール写真がたくさん貼ってあったそうです。
息子と娘に心配をかけるわけにいかなかった
なぜ父親は一人で耐えていたのでしょうか。イトゥクと、同じく芸能界で活躍している娘(女優のパク・イニョン)に心配をかけまいという気持ちからだったようです。もしかしたら、少年時代に辛い思いをさせた息子への罪滅ぼしだったのかもしれません。とにかく父親は、自分一人で介護をする選択をしました。
病院の費用の工面すら難しいほどの生活苦
警察の発表によれば、父親自身の事業が傾いてからは両親の治療費を捻出することすらできないほど、苦しい生活を送っていたようです。韓国での認知症の治療費は年間1900万ウォン(日本円にして約187万円)が水準と言われています。二人分なんて、とても出せる状態ではなかったのです。そのため父親は、マンションを担保に数億ウォンの借金をしたのでした。
Twitterで辛さを嘆いていた
イトゥクの父親はTwitterで次のような投稿をしていたそうです。「母の部屋には、抜けた髪の毛がたくさん落ちている。きつい抗癌剤のためだろうか?本当に悲しくなる」。
人生を終わらせる決断
三人が亡くなった2014年1月4日は、母親が入院していた大学病院から退院した日でした。母親を迎えに行き、そして家に戻ったイトゥクの父親は、母親にご飯をすくって食べさせてあげたそうです。どんな気持ちだったのでしょうか。もうこの時には、人生を終わらせる決断をしていたのでしょうか。三人が亡くなったのは、その日の深夜でした。
イトゥクの家族の死を知ったSUPER JUNIORメンバーの反応
メンバーの一人でありシンドンは、自身のラジオの生放送の仕事があったにもかかわらず、その仕事をキャンセルしてイトゥクの元に駆けつけたそうです。SUPER JUNIORは固い絆で結ばれているのですね。
別のメンバーのリョウクは、ラジオの中で「リーダー、イトゥクの突然の悲しい知らせを聞いて、僕も今は心に余裕がない」、「僕がイトゥクに力をあげなければいけないのに、落ち込んでいて申し訳ない」と、落ち込んだ様子でメッセージを送ったそうです。
イトゥクを慰める多くの芸能人たち

イトゥクの家族の死に際して多くの仲間が葬儀場に集まり、彼を慰めました。また。葬儀場に来れなかった仲間も彼を励ますコメントを残しています。イトゥクは多くの仲間に愛される人望のある人物だということがよく分かります。
イ・ホンギ(FTISLAND)
Twitterで「謹んで故人のご冥福をお祈りします。イトゥクさん、天国に行ったに違いないと思いますよ」と温かいコメントを残しています。
ユン・ドゥジュン(BEAST)
「いつも笑顔のイトゥクさんが今日も変わらず笑顔で歓迎してくれるから…心が痛いです。謹んで故人のご冥福をお祈りします」とTwitterでコメント。
チョ・グォン(2AM)
同じくTwitterで「イトゥクさん、元気を出してください。謹んで故人のご冥福をお祈りします」とコメントを残しました。
チャンソン(2PM)
「イトゥクさん、元気出して」とTwitterでコメント。少ない言葉の中に、温かさが詰まっています。皆、イトゥクのことを心配してたのですね。
家族の死がイトゥクの人生に与えた影響
家族の死というものが、その人の人生を狂わせることもあります。イトゥクの場合、普通の死ではなく無理心中という特殊なものなので、その影響もかなり大きかったのではないでしょうか。
数億の借金を相続
イトゥクは父親の抱えていた借金を放棄せずに、全て返すという選択をしたそうです。借金の相続で人生が台無しになる人は多いのに、とても勇気ある決断です。
3日で4時間の睡眠で仕事
イトゥクは借金を返済するために、睡眠時間を削ってハードスケジュールをこなしているそうです。それにもかかわらず、ファンに最高の笑顔を見せ続けているイトゥクは本当にすごいですね。
車を売って借金の返済に充てる
また、借金返済のために自身の車を売ったことも明かしています。車を売らなければならないほど多額の借金をなぜ自分で返そうと思ったのでしょうか。やはり、父親にお金を貸した人たちに迷惑をかけられないと思ったのでしょう。イトゥクが誠実な人柄だということがよく分かります。
イトゥクの家族の死が社会に投げかけた問題
イトゥクの家族の死は、韓国社会が抱える様々な問題を浮き彫りにしました。
善意のウソは許されるのか
所属会社が所属しているタレントの名誉やイメージを守るのは当然のことですが、イトゥクが所属しているSMエンターテインメントは上場会社である以上、株主の投資により成り立っているわけなので、たとえ善意のウソであっても社会倫理上許されるのかという非難が相次ぎました。
警察や消防の情報公開範囲
SMエンターテインメントのマスコミへの発表が嘘だったとすぐに明らかになったのは、消防や警察がマスコミに対して、発見当時の状況や自殺であることを明かしたからでした。そこで情報公開の範囲や報道倫理の問題が取り沙汰されました。
儒教の国の現状
韓国は儒教の国なので、老後の親を施設で面倒を見てもらうということに抵抗があります。そのため、病気や認知症の親を同居しながら面倒を見る人が多く、生活苦に陥ってしまうそうです。頼れる社会システムがあるにもかかわらず、イトゥクの父親のように儒教の伝統との間で苦しむ人が多いという問題を露呈させました。
家族の死を乗り越えて活躍を続けるイトゥク
父親、祖父母の死がイトゥクの人生に大きな影を落としたことは間違いありません。しかしイトゥクはその悲しみや苦労をファンにはいっさい見せず、SUPER JUNIORのリーダーとして活躍を続けています。そんな彼は真のエンターテイナーなのでしょう。
まだまだ家族の死を乗り越えたとは言えないかもしれませんが、イトゥクの明るい笑顔や優しさ、そして優れたエンターテインメント性は、この壮絶な経験をしたからこそなのかもしれません。苦しみや悲しみを経験した人ほど、他人に優しくなれるものです。これからもSUPER JUNIOR、そしてイトゥクの益々の活躍を見守っていくとともに、彼の人生が幸せに満ち溢れたものになることを祈ります。