妊娠・育児
1歳半検診の内容と当日の流れは?積み木・指差し・言葉などについて解説
自分の赤ちゃんが順調に育っているのか常に不安に感じているママは少なくないでしょう。そんな赤ちゃんの成長をチェックするのが検診。そこで今回は、1歳半検診にスポットを当てます。1歳半検診の検診内容や、赤ちゃんのなにを診られるのかをまとめてみました。

目次
1歳半検診はどのようなことを診る?気になる情報まとめ
赤ちゃんの時期は数多くの検診や予防接種などでママはてんやわんやだったりしますよね。予防接種は今後病気を予防するためにも必要なものですし、検診は赤ちゃんの成長を専門家に診てもらう大事な機会です。そこで、今回は1歳半検診に注目してみていこうと思います。1歳半検診ではどのようなことを診るのか、そして検診内容にはどのような意味があるのか、などについてまとめてみました。
1歳半検診とは?
1歳半検診とは、その言葉の通り赤ちゃんが1歳半になった頃に受ける検診です。この検診は1歳半になった子供であれば、誰もが受けなければいけない検診で、母子健康法によって1歳半検診を受けることが義務付けられています。自治体にもよるようですが、筆者の地域の1歳半検診はちょうど子供が1歳8ヶ月になったころに行われました
1歳半検診は、それぞれの自治体が定めた場所で一斉に検診を行います。1ヶ月ごとに検診が行われますが、同じ誕生月に1歳半になった子供はかなり多いですから、検診の会場はかなり混雑することもあるようです。しかし、しっかりあちら側で準備をしてくださっていますから、できる限りみんながスムーズに検診を受けられるようになっているようです。
1歳半検診までに受ける検診は?
赤ちゃんが初めて受ける検診は1歳半検診ではありません。それまでに何度かの検診をしてこなくてはいけません。
出産後は、出産した病院で赤ちゃんの1ヶ月検診があります。その後は自治体による検診を定期的に受けるのですが、まず最初の自治体による検診は3~4か月検診です。3~4か月の時期は首が座るころですから、赤ちゃんの成長としては、首座りなどを主にチェックされます。そして、この頃はまだミルクや母乳などで栄養を取っていますから、その栄養が十分に足りているかもチェックされるでしょう。
4か月検診のあとは少し期間があき、次の検診は1歳児検診となります。1歳児にもなれば、赤ちゃんといえどもできることも増えてきています。この頃から成長のスピードにも個人差がかなり出てくるので、心配が増えてくるママもいることでしょうね。また、歯も生えてきていますから、これまでの検診に加えて歯のチェックも加わったりします。
1歳半はどれくらいのことができている年齢?
さて、1歳半検診についてですが、1歳半ともなればかなりいろいろなことができている時期でもあります。1歳半であればほとんどの赤ちゃんがひとりで歩いたりでき、早い子ではかなりしっかり走る子もいるでしょう。かなり体力がついてくる時期でもありますから、1日のスケジュールも赤ちゃんの頃と比較すると随分変化があるはずです。中にはすでにお昼寝をしないという赤ちゃんもいるようです。
また、1歳半にもなれば離乳食から幼児食に変わっている人も多いでしょう。だいたい卒乳もするころですから、ミルクを飲ませたり母乳を飲ませたりしているママもかなり少ないはずです。この頃の子供は食べ物からしっかり栄養を摂るということもあって、体力がついてくるのでしょうね。ただ、食べる量や好き嫌いも個人差があるようで、かなり偏食の子供もいるのだとか。
またこれまでは、アーとかウーとかしか言わなかった子供でも、1歳半を過ぎれば一言二言話せるようになってきています。一番簡単な言葉である、ワンワンやママなどを言える子供はほとんどではないでしょうか。ただ、言葉の発達もかなり個人差があるようで、中にはペラペラと2語文3語文を話す子供もいるようです。上にお兄ちゃんかお姉ちゃんがいる子供は成長が早いように思われます。
1歳半検診をスムーズに受けるには
さて、いざ1歳半検診を受けるとなると、いろいろ準備が必要ですよね。先ほども書きましたが、自治体によって行われる検診ですから、その地域に住む人たちが一斉に集まり、検診の会場はとにかく混雑します。検診時間がずらされたりして混雑緩和もされているようですが、それでも時間帯寄っては人が殺到したりします。なるべく受付時間ぴったりに行くなどして、混雑を避けたいところです。
1歳半検診の所要時間は、だいたい1時間から2時間です。混雑していなければ、1時間かからないばあいもありますが、こればかりは運です。ですから、もし赤ちゃんが眠くてぐずる、などのことが考えられるようであれば、1歳半検診のときだけはお昼寝の時間をずらすなどして、スムーズに検診を受けられるようにするといいかもしれませんね。
1歳半検診に持っていった方がいい持ち物
1歳半検診にはいくつか持ち物が必要です。そこで、持っていくべきものと持っていった方がいい持ち物をご紹介します。
1歳半検診は赤ちゃんの歯の状態もチェックされますから、普段使っている歯ブラシを持っていくことも指示されています。検診の時に歯ブラシを貰えるところもあるようですが、普段使っている歯ブラシもチェックしてもらうためにも、歯ブラシは必ず持参しましょう。
あとは大判のバスタオルも必要です。こちらは問診の時に必要になります。問診ではオムツ1枚になって動いたり、おむつを脱ぐこともありますから、裸になった赤ちゃんを包む物が必要です。ですから、肌触りのいい大きめのバスタオルを持っていきましょう。バスタオルはかなりかさばるので、小さめのタオルを持っていきたいところですが、1歳半の子供を包むにはやはりバスタオルでないと難しいです。
1歳半検診は1時間から2時間の短い時間で終わるものではありますが、赤ちゃんに何が起こるかはわかりません。どんなに短い時間の外出であっても、おむつセットは必ず持参しましょう。またおむつセットと一緒に汚れた時の着替えもあったほうがいいです。着替えをもっていかなかった時に限ってオムツから漏れたりすることもありますから、しっかり備えておきましょう。
そして、おむつや汚れた洋服などをいれるためのポリ袋も必ず持っていきましょう。検診場所にはゴミ箱なども設けられているとは思いますが、そこにオムツを捨てるのはマナー違反です。基本、汚れたオムツは持ち帰るつもりで、ポリ袋を何枚か持っていきましょう。ポリ袋はかさばるものでもないでしょうから、なるべく多めに持っていくのがおすすめです。
こちらはあったほうがいい物ですが、赤ちゃんがぐずったりしたときのグッズは持っていった方がいいです。慣れない場所で、人も多いですから、ママだけでなく赤ちゃんも疲れてしまうはず。ぐずってしまうと、せっかくの検診もちゃんと受けられなかったりしますから、赤ちゃんが少しでも落ち着けるように、お気に入りのおもちゃや、大好きな絵本などを持っていって、気を紛らわせてあげるといいですね。
1歳半検診のママの心構え
1歳半検診に限らず、検診が近づいてくるとママも緊張しますよね。検診はママにとっても相談のチャンス。事前に郵送されてくる問診票に、普段気になっていることや育児の悩みなど、どんなに些細なことでも書き留めておきましょう。保健士さんはその手のプロですから、どんな悩みにも親身になって相談に乗ってくれるはずです。ちょっとの不安も残さずに帰ってきたいですよね。
1歳半検診について詳しく知りたい!
1歳半検診とは具体的に赤ちゃんのどのような様子を見られる検診なのでしょうか。専門家が診る内容などについて詳しく知りたいママもいますよね。事前に配られる問診票などには、どのような内容を診るのかということが特に書かれていませんから、ママとしては前もって知っておきたいかもしれません。
1歳半検診の内容はどのようなもの?
1歳半検診の内容はかなり盛りだくさんです。というのも1歳半にもなればできることがたくさんあるわけですから、できるはずのことができているのか、理解しているのかということをチェックする検査内容がいろいろあります。
まずはこれまでの検査内容にもありましたが、赤ちゃんの成長そのものをみる問診があります。身長・体重・頭囲などを測ってもらいます。そしてその数字が成長曲線内に入っているのかどうか、これまでと比べて成長はどうなのかということを診るのです。そして、医師による診察もあります。1歳半ともなれば1人で歩いたりしますよね。ですから、その歩きもチェックされたりします。
また、積み木あそびをさせる検査もあります。筆者のところは、保健士さんと話している間に、赤ちゃんに目の前にある積み木で遊ばせており、なんとも効率的。そうすることで赤ちゃんもリラックスした状態で積み木で遊べますから、普段できているのに緊張してできない、なんてことも少ないように思いました。筆者のところは、小さめの積み木が4つおいてあり、それを積み重ねられるかどうかのチェックでした。
1歳半検診の問診票に記入するところがあるのですが、現時点で赤ちゃんがどれくらいの言葉を話すのかということも診るようです。筆者の地区の問診票には、話す名詞を書くように指示がありました。実際の面談の時はなかなか慣れない環境ですから、赤ちゃんがその場で何かを話すということはあまりないかもしれません。ですから、普段から赤ちゃんが何を話しているかということをチェックしておく必要があります。
また、指差しのチェックもあります。何かの物を認識して指差しするかどうかということを面談の時に聞かれたりします。この頃は、なんでも興味が出てくる時期ですから、筆者の子供もあちこち指差しして歩いていたものです。正直、その指差しもチェックされる項目だとは知りませんでした。
また、筆者の地域では、ママの呼びかけに顔を向けて反応するかどうかも尋ねられました。これは聴力のチェックもあるのでしょうが、ちゃんとママが呼んでいることを認識しているかどうかについて診るのでしょうね。筆者の子供は何をするにしても集中するほうだったため、何かに熱中しているときは振り向かなかったりすることもあったのですが、普段反応するのであれば、その辺は心配ないとのことでした。
1歳半検診の内容は赤ちゃんのどのような成長を診るの?
1歳半検診は上に書いたような、積み木・指差し・言葉の発達などを診るようですが、それらの検査内容は具体的に赤ちゃんのどのような成長をみているのでしょうか。
積み木によるチェック
まず、積み木を積むという動作を診ることについてですが、これは手先の動きのチェックをしているようです。1歳半にもなれば指先を使った細かい動きをするようになります。積み木は指先の力を使って積み木をもって、頭をつかってそれを積もうとしなければいけません。積み木はその辺の赤ちゃんの発達具合を診る項目のようです。ただの積み木あそびもしっかりした検査になるのですね。
指差しによるチェック
指差しをするかどうかについて診るのは、赤ちゃんの理解力を調べるものです。指差しするということは、それが何かわかっていたり、何か知りたい場合の動作です。物でなくても、人に向かって指差しすることもあるようですが、それも立派に人を認識しているということになります。また、指差しすることが、何かに興味を持っているということにもつながり、指差しそのもので赤ちゃんの精神面の成長をチェックします。
言葉については個人差がありますが、話せている言葉の数はだいたい2~3語話せていればいいようです。筆者の子供は名詞よりも「おいしい」とか「かかわいい」などの形容詞をよく言っていました。名詞よりも形容詞をよく話すことを保健士さんに相談したのですが、言葉の数というよりも、その言葉を理解しているか、ということが診る点のようですので、その辺も心配ないといわれました。
1歳半検診では赤ちゃんだけでなくママの様子も診る!?
1歳半検診に限らず、他の検診でもママの育児の様子もチェックされます。問診票に記入するところがあると思いますが、育児を辛いと感じているか、とか、誰かに悩みを相談できているか、など、ママの様子もしっかり見てくれます。特に、1歳半くらいになるとそろそろイヤイヤ期が始まるころ。ですから、ママが育児にストレスを感じていないかなどについてもチェックしてくれるのでしょうね。
1歳半検診で経過観察と言われた場合
1歳半検診で経過観察とされる場合もあるようです。上にあげた検査内容があまり順調にできなかったりすることで、経過観察になることがあるようです。しかし、だいたいがあまり心配いらないもののようです。子供の成長は教科書通りにはいきません。成長が早い赤ちゃんもいれば遅い赤ちゃんもいるのです。すべての検診が経過観察になっても、立派に大きく成長している子供もいますから、あまり心配しすぎないことです。
1歳半検診で赤ちゃんの病気が発覚することもある!?
まれに、1歳半検診で自閉症などを疑われるケースもあるようです。しかし、今の時代、自閉症・発達障害などの言葉がとにかく多く出ていて、その言葉に惑わされてしまうママも少なくありません。また、自閉症などの症状は1歳半くらいではなかなか断定できない部分もあります。ですからこちらもあまり神経質に考えず、心配なら医療機関に相談するのがいいかもしれません。
1歳半検診の次はいつが検診?
1歳半検診が終わったら、自治体による検診は3歳児検診までありません。随分と間があきますよね。ですから、そのためにも1歳半検診ではしっかり専門の先生に診てもらい、不安なところもすべて相談するのがいいでしょう。ちなみに、3歳になると視力検査や聴力検査などを自宅で行うようです。
大事な1歳半検診は必ず受けて!多少の成長の遅れは気にせずに!
赤ちゃんの成長を診る大事な1歳半検診。国で義務付けられていることですから、必ず受けましょう。そして、どんな些細なことでも保健士さんや医師に相談し、これからの育児で少しでもストレスを感じないようにすることが大事です。また、成長の遅れを指摘された場合でも、ひとまずはあまり神経質に考えないこと。赤ちゃんの成長はゆっくりの場合もありますから、温かく見守ってあげましょう。
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