妊娠・育児
離乳食の生後9ヶ月目の進め方!カミカミ期の量や献立はどうする?
離乳食も終盤になってくる生後9ヶ月。カミカミ期と呼ばれる時期なだけあって、食事の大きさも大人の食事に近くなってくる上に、味付けも豊富になります。その分、お母さんは献立に食べムラに悩みが多い時期でもあります。今日は9ヶ月の離乳食の進め方をメインに紹介します!

目次
離乳食も終盤!カミカミ期の9ヶ月は3回食がスタート!
すりつぶして与えていた生後5ヶ月の離乳食から比べると、もう離乳食の終盤に近くなってくるカミカミ期に突入します。生後9ヶ月はその離乳食後期であるカミカミ期の中でも最初の大切な時期です。離乳食の初期であるゴックン期に比べると、格段に子供成長も見られますよね。
そんな生後9ヶ月ですが、身体的な発達だけでなく精神面でも大きな成長が見られます。人見知りが始まったり、喜怒哀楽がはっきりとしてきて、自分の思い通りにいかなかったら泣いてしまったり、反対にぐずっていることが多くなったりしてお母さんを困らせることも。
動くことが増えてくるので離乳食の量も増えてくる!
9ヶ月になると、はいはいをしているだけでなく、つかまり立ちをしたり、おすわりが上手になったりと、赤ちゃんらしさが一層増してきますよね。可愛い反面、目を離せなくなってしまい大変な事も増えてきます。そんな中、たくさん動くようになってくるので、もちろん離乳食の量も増えてきます。
生後9ヶ月になると、離乳食のモグモグ期である中期に比べると、食べる量やメニューも一気に増えます。その分、離乳食のメニューの幅は広がりますが、何から手をつけたら良いか難しいですよね。離乳食以外でも大変な時期ですが、体を作っていく離乳食は大切な赤ちゃんのエネルギーになりますので、しっかりとポイントは抑えておきたいですね。
9ヶ月になると3回食になるので食事のリズムが大切になる
モグモグ期の離乳食中期に比べて、生後9ヶ月になると最も変化するのが、離乳食の回数が2回から3回に変わってきます。1日3回の離乳食となると大人と同じリズムですよね。粉ミルクの赤ちゃんは然り、母乳の赤ちゃんも母乳よりも離乳食がメインになってきて、離乳食で足らない分を母乳で補うというようになってきます。
離乳食が1日3回になると、食事のリズムをしっかりとしていくことが大切です。赤ちゃんの睡眠や母乳、粉ミルクの時間を考えて行っていかなければ、中々離乳食のリズムを把握することが難しくなります。また大人と同じ食事リズムになりますので、離乳食を一緒に食べることができるようになります。
まずはしっかりと離乳食の3回食に慣れていくことが大切ですので、最初は1日離乳食が2回の日があっても大丈夫です。うまく離乳食の回数を変更することは難しいので、9ヶ月が終わる頃には1日3回の離乳食のリズムが取れていたらいいな、くらいの意気込みで離乳食を進めていくこともストレスを溜めない為には大切です。

9ヶ月の離乳食での進め方のポイント
生後9ヶ月の離乳食になると、離乳食の回数も増えていきますし、体を動かすことが多くなるので量も増えてきて、離乳食が一つの悩みになりますよね。では生後9ヶ月の離乳食の進め方とはどんなポイントがあるのでしょうか?
個人差大きい9ヶ月の離乳食、ポイントをしっかりと掴んでおこう
離乳食に関しては、かなり個人差が大きくなります。何もしなくてもたくさん離乳食を食べてくれる赤ちゃんもいれば、中々進まず思うように離乳食がはかどらない赤ちゃんも。たくさん離乳食を食べてくれる赤ちゃんは、離乳食のカミカミ期になっても、あまり苦労することは少ないですが、やはり食が進まない赤ちゃんだとお母さんは悩みの種になりますよね。
中にはおっぱいが大好きで、離乳食よりも母乳を好む赤ちゃんもたくさんいます。お母さんからしたら、もっと離乳食を食べて欲しいのに離乳食を前にすると嫌がってしまう、なんてこともあります。離乳食は食事から栄養を摂取する以外にも食べることの大切さ、楽しさを知ることも大切になります。
気負いしすぎずに、カミカミ期の離乳食のポイントをしっかりと抑えておき、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていきましょう。個人差がありますので、思い通りにいかなくても焦らずゆっくりと離乳食を行っていくようにしましょうね。

①鉄分を意図的に摂取するようにしよう!
赤ちゃんは生後9ヶ月になると、運動能力が上がってきますし、体をたくさん動かしていきます。その為に欠乏しやすいのが鉄分です。赤ちゃんが生後9ヶ月までにあまり鉄分を必要としなくても大丈夫だったのは、元々赤ちゃん自身が鉄分を貯蔵していたためです。
しかし、生後9ヶ月になると元々あった鉄分は少なくなってきますので、離乳食から鉄分を摂取する必要があります。あまりにも鉄分が足らない場合には鉄欠乏性貧血になってしまい、免疫力が下がってしまうなど赤ちゃんにも辛い症状がおきてしまいます。
離乳食から摂取が中々出来ないときにはフォローアップミルクをプラスして
鉄分を食事から必要量摂取することが最も理想ですが、やはりそうは中々いかないもの。そんな時にはフォローアップミルクで鉄分を補給するのも1つの方法です。離乳食後期になると、元々のミルクからフォローアップミルクという鉄分を強化されたミルクを飲むことができます。
フォローアップミルクだと、哺乳瓶から飲ませることができますし、哺乳瓶が難しい場合にはマグやコップでも飲ませることができますので、食事から摂取が中々進まない時にはフォローアップミルクを飲ませてあげても良いですね。

②色々な味付け、食品にチャレンジしていこう
素材の味がメインであった離乳食初期に比べて離乳食後期のカミカミ期になると、味付けや食品の種類も一気に増えてきます。もちろん味付け自体はあくまでもほんのちょっとで、離乳食は薄味で素材の味がメインです。しかし、味の種類が増えることで色々な味覚を発達させることができますし、離乳食も進みやすくなります。
また、今まで食べることができなかった、青魚類や牛肉類など鉄分や栄養素を豊富に含んだ食品も食べることができるようになります。味付けプラス新しい食品で離乳食のメニューも増えますので、様々な食品にチャレンジしていきましょう!

③自分で食べたいという意志を大切にしよう
生後9ヶ月になると自分でしたい、という自立に向かう思いが強くなっていきます。最も顕著にあらわれてくるのが食事中です。今までスプーンでお母さんに食べさせてもらっていた赤ちゃんが、自分の手で掴んでみたり、離乳食をスプーンを持って食べる真似をしてみたり。
メニューによっては、自分で食べてしまうとお母さんがかえって大変なメニューもありますよね。しかし、自分で食べたいという思いは、成長の中でとても大切な事です。しっかりと、赤ちゃんの気持ちを汲み取って食べられそうなものやメニューは、自分で気の済むまで食べさせてあげましょう。
9ヶ月くらいになると手づかみすることが増えてくる
生後9ヶ月くらいになると、手でなんでも食べ物を掴んで口に運ぶことが多くなります。自分で食べたいという大きな成長になりますので、メニューもつかみやすいホットケーキなど汚れにくく食べやすいメニューを増やしていくのも進め方では大切になります。
手づかみでの食事になると、片付けが大変になります。ですので、予めシートを引いておいたりさっと拭けるようにお手拭きを置いておくなど、環境作りも大切です。

④食べる楽しみを感じるために、家族で食事をしよう
後期になると、1日3回食になりますので、大人とほぼ同じ時間帯に食べることができます。一緒に食べることができるようになりますので、家族で食事をする楽しさや喜びを知ることができます。メニューも大人のメニューを取り分けて作ることも出来るようになりますので、一緒においしいね、と会話しながら食べることも進め方ではポイントになります。
9ヶ月の離乳食の量や硬さはどれくらい?
では生後9ヶ月の離乳食の硬さや大きさ、離乳食の量はどのくらいがベストなのでしょうか?まだまだ柔らかい食事がメインになりますが、少し硬めになっても食べることが出来るようになりますので、離乳食後期の硬さや量にしてあげることが進め方で大切になります。
硬さはバナナくらいの硬さが目安
まずは、離乳食の硬さですが、硬さはバナナを指でおした時くらいの硬さが理想です。柔らかすぎると、噛む練習になりませんし、硬すぎると赤ちゃんが嫌がってしまいます。ですので、歯茎で潰すことが出来るバナナ程度の硬さになるように煮ていきましょう。
9ヶ月になると歯が生えてくる子も
生後9ヶ月になると歯が生えてくる赤ちゃんも多くいます。歯が生えてくる時はムズムズしたりして、色々な物をモグモグしてしまっていますよね。食事でも、赤ちゃんの欲求を満たしてあげるように少し噛める食事メニューにしてあげましょう。
9ヶ月に食べることが望ましい離乳食の量
生後9ヶ月になって離乳食の量はどのくらいになるのでしょうか?1回の食事メニューでの目安となる量を紹介します。あくまでも目安になる離乳食の量ですので、赤ちゃんのペースに合わせてあげて下さいね。
主食となる穀物などは約90g程度
食事メニューと主となる穀物類ですが、ご飯やパン、うどんなどの麺類がありますが、おおよその目安は90gです。1回1回図るのが大変な場合には予め冷凍しておくのも◎です。
野菜や果物は30g~40g
栄養素で大切になるのが野菜や果物です。野菜や果物は30g~40gは食べておきたいところです。離乳食のメニューには必ず1品は取り入れておきたい野菜ですが苦手な赤ちゃんも多いので、小さくしたり味付けをしたりして、食べやすく工夫しましょう。
タンパク質となるメインを1つ取り入れるとベスト
離乳食後期になると、タンパク質の種類がたくさん増えます。肉や魚だけでなく、卵も食べられる量が多くなります。苦手な赤ちゃんが多い肉類や魚類ですが、タンパク質であれば1品は何が知らかの形でメニューに加えましょう。
豆腐は約45g、卵は半分程度、肉や魚は15gほど
体を作るタンパク質ですので、積極的にあげたいですね。豆腐だと45g、卵は半分程、肉や魚類は15g程度、どれかメニューに1つはいっていることが望ましいです。タンパク質で注意したいのが、アレルギーです。卵はしっかりと加熱した物にしたり、食べた後もしっかりと変化がないか観察しておくことが大切です。

カミカミ期の離乳食の作り方とは
では離乳食後期になるカミカミ期の、離乳食の作り方とはどんな作り方なのでしょうか?基本となる作り方はゴックン期と変わりませんが、後期になると離乳食の大きさが大きくなりますので、作り方は楽になってきます。
離乳食後期は離乳食の作り方自体は簡単になりますが、種類や献立に工夫が必要になりますので、出来るだけ作り方は簡単な方が助かりますよね。カミカミ期の離乳食の作り方を紹介します!
大人の食事からの取り分けでもOK
離乳食後期になって、最も助かるのが大人の食事の取り分けから離乳食を作れることです。離乳食の進め方になると、別に作ったり冷凍したりと赤ちゃんの離乳食を作る為の時間が多くかかっていましたよね。しかし、後期になるカミカミ期は大人の食事から取り分けて作ってあげることができます。
もちろん味付けをする前や、ごくごく薄い味付けの時に取り出してカミカミ期の大きさにカットしてあげることが大切です。赤ちゃんだけのでなく、大人の食事と一緒でいいとなると格段い作り方としては楽になりますね。
9ヶ月の離乳食になると味付けの種類も多くなる
生後9ヶ月になると、味付けの種類もたくさん増えてきます。味付けが多くなると、味覚の発達にもなりますし、離乳食自体を好んで食べてくれることが増えます。しかし、あくまでも味付けはごく少量です。決して大人と同じような味付けにはしないようにしましょう。
醤油、味噌、バター、マヨネーズが使えるように
離乳食後期だと醤油や味噌、バターといった調味料を追加することができます。一気に味のバリエーションが増えますよね。アレルギーの心配がなければマヨネーズも可能です。素材の味を損なわない程度に味付けしてあげましょう。
9ヶ月の離乳食の食材の硬さ、大きさの目安一覧
生後9ヶ月の離乳食の作り方で、硬さや大きさはポイントになります。食べムラや遊び食べが多くなる離乳食後期には、赤ちゃんが食べやすく尚且つ、噛んで食べる練習になる大きさに作っていく必要があります。離乳食の作り方での大きさや硬さとはどれくらいになるのでしょうか?
ご飯は5倍粥、うどんは2cm程度の大きさに柔らかく煮る
離乳食のメインんあるご飯は5倍粥、もしくは軟飯でも可能になります。中にはお粥の食感が嫌がる赤ちゃんがいますので、臨機応変に対応してあげましょう。うどんや麺類は2cmくらいの長さにカットしてあげましょう。もちろん硬さは歯茎で潰せる程度ですので、柔らかく煮ているものになります。
野菜は柔らかく煮て5㎜程度の角切りに
野菜も柔らかく煮て、5㎜くらいの角切りにしてあげましょう。つかみ食べを喜んでしている赤ちゃんだと、持ちやすく5㎜程度のスティック状の野菜にしてあげても良いですね。
肉類はひき肉にするか、とろみをつけて食べやすくする
赤ちゃんが苦手とする肉類はひき肉にするか、とろみをつけてあげましょう。火を通すとどうしても、パサついてしまいますので、口に残りやすくなります。とろみをつけて飲み込みしやすくするなど工夫しましょう。
卵は完全に火を通して5㎜程度の角切り、またはマッシュする
アレルギー物質になりやすい卵は注意しながらあげるようにしましょう。アレルギーの心配がなければ、5mmくらいの角切りやマッシュしてあげたり、キッシュ状にしてあげるのも良いですね。作り方としては完全に火を通してあげることがポイントです。
魚は火を通して細かくほぐす、またはとろみをつけて食べやすくする
魚も赤ちゃんは苦手な子が多いです。細かくほぐしてご飯にまぜたり、とろみをつけて食べやすくしてあげましょう。魚をあげる時には、塩が入っていない生魚か、刺身を火を通してあげるなど塩分に注意しましょう。
9ヶ月におすすめの離乳食の献立
赤ちゃんが食べやすい麺類でもそうめんは、口当たりも良く人気の1品です。そのそうめんに鶏ミンチで作った肉団子と野菜をあんかけにして、食べやすく工夫しています。トマトと大根を添えることで、栄養バランスも見た目も◎になりますね。そうめんは塩分が高いので、しっかりと水で洗って塩抜きをしましょう。
可愛く型抜きされたパンは1口サイズで赤ちゃんも食べやすくなってます。パプリカや玉ねぎを入れた彩りが良いオムレツに、苦手な子どもが多い春菊は滑らかなソースにしてあります。栄養バランスもバッチリの離乳食のメニューです。
離乳食でも人気のドリアはたくさんの野菜やタンパク質を入れて1品でいくことができるメニューです。食べやすい上にチーズの味がするので9ヶ月の赤ちゃんもペロっと食べられる離乳食メニューですよ。ドリアにバナナとかぼちゃのスープで栄養もばっちりです。

9ヶ月のカミカミ期は個人差大!焦らずゆっくりと進めよう
離乳食後期になる生後9ヶ月は個人差が多くなりますし、赤ちゃん自体も今まですんなり離乳食を食べていたのに、遊んで食べてくれなかったりと変化も著しくなります。離乳食をせっかく作っても、捨ててしまっている事が多かったりすると、お母さんは精神的にも参ってしまいますよね。
中々食べてくれないことも多いので、思い詰めないことがベスト
あまりにも遊び食べであったり食べムラが大きいと、離乳食が足りていないのではないか、栄養は大丈夫なのかと心配になりますよね。しかし、育児書通りに赤ちゃんは大きくなってくれません。今日はあまり食べてくれなかったけれど、次の日食べてくれたらそれでOKです。
1週間のスパンで栄養がとれていそうなら、大丈夫です。まだまだ母乳や粉ミルクが好きな時期ですので、赤ちゃんそれぞれにあった進め方をしていきましょう。もちろん離乳食がメインになりますので、離乳食の足らずを母乳や粉ミルクで補うようにするのが進め方のポイントになります。
市販の離乳食に頼ることも良い方法
せっかく作った離乳食をあまり食べてくれないという悩みは多く持っているお母さんがいます。たまになら良いですが、毎日離乳食の進め方がうまくいかないと、イライラしてしまいますよね。そんな時には割り切って、市販の離乳食に頼って見るのも良い方法ですよ。
市販の離乳食は硬さも味付けもきちんと離乳食の時期にあった進め方になっていますので、それらをうまく取り入れて残り僅かの離乳食期を楽しめることが、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても良いですね。あまり力を入れすぎずに、赤ちゃんと笑顔で食事を楽しみましょう!