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牡蠣の開け方や剥き方!殻付きをナイフで簡単に開けるコツは?
"牡蠣"にはビタミン類や亜鉛などの栄養素がたっぷりと含まれています。そのまま食べてもフライにしてもとても美味しい牡蠣ですが、殻付きの牡蠣って殻の開け方が難しく、手間がかかってしまいがちです。そんな殻付きの牡蠣の簡単な開け方を紹介します。

目次
栄養満点!新鮮な牡蠣には魅力がいっぱい!
牡蠣はその身のほとんどが内臓になっています。そして、新鮮な牡蠣には栄養が沢山詰まっていることを皆さんご存知でしょうか。牡蠣には私たちの体に必要不可欠な栄養素である亜鉛、鉄などのミネラルやアミノ酸、タウリン、グリコーゲン、ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミン類もたっぷりと含まれていていますので、牡蠣を食べることで体に力がみなぎります!
栄養たっぷりな牡蠣の魅力をご紹介!
また、その栄養を効率良く摂取するための食べ方とはズバリ"生食"です。それはなぜかと言いますと、ビタミン類やタウリンは熱に弱いという特徴があるからです。ただ、ビタミンB群は水溶性のビタミンでもあるため鍋などにして食べるのもおすすめです。また、亜鉛を効率良く摂取したい場合にはレモン汁をかけて食べることでより吸収しやすくなるそうです。

殻付き牡蠣の開け方は手間がかかる?
いざ、新鮮な殻付き牡蠣を食べようとするときに知っておきたい殻付き牡蠣の開け方についてここから詳しく説明していきたいと思います。そして、日本で最も多く食べられている牡蠣の種類は実は二つあって、それは"岩牡蠣(イワガキ)"と"真牡蠣(マガキ)"という牡蠣です。この二つの牡蠣にはそれぞれ、見た目や旬にも大きな違いがあるのです。
日本でよく食べられているの牡蠣の種類
岩牡蠣は夏が旬で身が大きくジューシーな味わい、真牡蠣は冬が旬で身が引き締まっていてクリーミーな味わいです。この岩牡蠣と真牡蠣の両方の牡蠣に共通した殻付き牡蠣の開け方の簡単なコツや必要な道具などについてを紹介します。

牡蠣の殻の開け方に必要な道具がこちら!
では、まず牡蠣を開ける際に必要な道具について紹介します。牡蠣を開ける際に必要な道具の一つ目は"牡蠣ナイフ"です。ナイフがないと牡蠣を開けるのは難しいですが、牡蠣ナイフがなければご家庭にある洋食用のナイフなどでも大丈夫です。次に必要な道具は"バット"です。
牡蠣を開けるのに必要な道具は3つ!
必要なバットのサイズはA4の4分の1ぐらいの大きさのものがいいです。なければお盆やまな板で代用しましょう。これは開ける牡蠣を置くものなのですが、牡蠣にナイフを入れるときにはバットなどの上に置いて固定して行います。
必要な道具の三つ目は薄手のビニール手袋です。牡蠣を開ける際に軍手などの布製のものは水分を含んでしまうことや、牡蠣の殻などの細かいものが付着しやすく衛生面であまりよくありません。ですので、薄手のビニール手袋が牡蠣を開ける際にはおすすめです。

誰でも簡単に出来る!殻付き牡蠣の開け方を学ぼう!
そして、ここからは基本的な牡蠣の構造からナイフの入れ方やその順番などについて詳しく説明していきます。先程、紹介した牡蠣を開けるときに必要な道具の準備ができたら、さっそく殻付きの牡蠣を開けていきましょう。牡蠣の開け方のコツさえつかめば誰でも簡単に新鮮な殻付き牡蠣を開けることが出来ます。

殻付き牡蠣の構造を知ろう!
まずは牡蠣の構造から知っていきましょう。牡蠣は二枚の殻に覆われているいわゆる"二枚貝"というものです。この二枚貝だからこそ、そうではないシジミやアサリなどとは違い牡蠣一つ一つの形に結構な違いがでてくるのです。牡蠣の二枚の殻はそれぞれ形が違います。一枚はくぼんでいてカップ状に、もう一枚はそれにふたをするような形をしています。
牡蠣の構造を知ることが大切!貝柱の位置とは?
ここで牡蠣を開ける際の重要なポイントとして、牡蠣は上の殻と下の殻の両方が貝柱でくっついているという事です。つまり、牡蠣を綺麗に開けるためにはこの貝柱と殻とをうまく剥がすことができるかどうかということが大切なのです。

最初にナイフを入れる部分とは~殻付き牡蠣の開け方その1~
さて、この貝柱とは一体、牡蠣のどの部分にあるのでしょうか。牡蠣は殻に覆われているので見た目では貝柱がどここにあるのかわかりません。ですが、そんな牡蠣の貝柱が存在する部分はおおよそ決まっているのです。そのためにはまず牡蠣を時計と見立てて説明していきます。
牡蠣の貝柱の位置はほとんど決まっている!
牡蠣の殻が閉じたり開いたりする部分、牡蠣の細くなっている方を下向けておきます。そして、その部分を6時として、上を12時、右は3時、左を9時とします。そして、肝心な貝柱の位置はといいますと、そのほとんどが2時と3時の間にあると言われています。また、その貝柱のすぐ下には牡蠣の心臓があります。牡蠣の心臓は傷つけないように十分注意しましょう。

ナイフは固定して手を動かすのがポイント~殻付き牡蠣の開け方その2~
最初にナイフを入れる方向は1時の方向です。ナイフを入れるときは一旦、バットなどに牡蠣を置きます。そして、牡蠣の1時の方向の隙間にナイフを差し込みましょう。この時、ナイフを入れた先に反対の手など置かないように注意することと、ナイフを持つ手に力を入れ過ぎないように注意してください。ナイフを持つ手に力が入り過ぎると牡蠣の心臓を傷つけてしまう恐れがあります。
力を入れずに優しくナイフを差し込もう!
ある程度1時の方向にナイフが入ったら続いては、今までとは反対の手で牡蠣を持ちましょう。そして、ナイフ自体は動かさずに固定し、牡蠣を持っている方の手を平行にスライドさせて動かしていき、貝柱を探していきます。

ナイフで貝柱に優しくタッチしよう!~殻付き牡蠣の開け方その3~
ナイフは固定して牡蠣を平行にスライドさせていくと、ナイフの先に貝柱が当たるのが分かると思います。ですが、ここで無理は禁物。貝柱を剥がせば牡蠣が開けられるからと言って無理に剥がそうとする必要はありません。貝柱をナイフで優しく触っているだけで十分です。触っているだけでも段々と牡蠣が開いてきます。

まずは上の殻を外そう!~殻付き牡蠣の開け方その4~
ナイフで牡蠣の貝柱を優しく触っていき牡蠣が開いてきたらまたナイフを持っている手と牡蠣を持っている手を逆にしていきます。そして、牡蠣の殻の間から中にある貝柱を覗き込み、その位置と状態を確認したらナイフの先で優しく殻から貝柱を剥がしていきます。貝柱が剥がれたことが確認出来たら、上の殻を手で外しましょう。
無理に貝柱を剥がすのは禁物!
実は牡蠣の殻を開ける工程として一番難しいと言われているのが、この上の貝柱を開ける工程なのです。上の貝柱を綺麗に剥がすコツとして、ナイフを"外套膜"よりも上にいれるというのがポイントになります。
続いては下の貝柱を牡蠣の殻から外していきます。牡蠣のヒダと殻の間にナイフの先端を差し込み牡蠣のヒダをめくりながら貝柱を探していきます。そして、貝柱の位置を確認出来たら心臓から遠い方からナイフの先端を貝柱に当てます。
下の貝柱を剥がすときはナイフを下の殻に沿わせるようにして、貝柱の端からナイフを当てていき、優しく貝柱の下の殻からカリカリというような音が聞こえるように剥がしていくと、上手く下の貝柱も剥がれていきます。

最後は牡蠣を裏返しにしよう!~殻付き牡蠣の開け方その5~
下の貝柱も剥がせたら、こ新鮮な牡蠣はこのまま食べてもとても美味しいのは間違いないのですが、最後のひと手間として牡蠣の身を傷つけないように注意しながらナイフの腹を牡蠣の身の沿わせてくるっと牡蠣の身を裏返せば、牡蠣の表側が上になりとても綺麗な見た目に仕上がります。
最後まで綺麗に仕上げよう!
そして、最後に開けた殻の処理方法をご紹介します。基本的に牡蠣の殻は"燃えるゴミ"に分類されることが多いようです。しかし、自治体によってはガラスと同じ扱いになり、埋め立てられる場合もあるそうです。
また、牡蠣を大量に扱う飲食店などは殻だけを回収して砕き、肥料にしてリサイクルしている場合もあるそうですので、牡蠣の殻の処理に迷ったらまずは自治体の方に問い合わせてみるといいかもしれませんね。最後の後片付けまできっちりと行って美味しく新鮮な牡蠣を頂きましょう!

誰でも簡単にできる牡蠣の開け方で新鮮な牡蠣を美味しく頂こう!
最後に牡蠣の簡単な開け方のポイントをまとめると、一つ目のポイントは"牡蠣の構造を知る"こと、二つ目のポイントは"ナイフを入れるときは力を入れ過ぎないようにする"こと、三つ目ポイントは"貝柱を剥がす時には優しく触るように"すること、四つ目のポイントは"貝柱が外れたら牡蠣の身を裏返すと綺麗な仕上がりになる"という事です。
四つのポイントを押さえて牡蠣を美味しく食べよう!
この四つのポイントを押さえて牡蠣を開ければ誰でも簡単に牡蠣の心臓を生かしたまま綺麗に牡蠣が開けれるはずです。牡蠣を開けるときには焦らず気長に、力を入れ過ぎずにというのが大切なようです。殻付きの牡蠣を開けて食べる時にはこの開け方を是非試してみてくださいね。
ちなみに、生牡蠣の消費期限は保存方法によっても変わってきますが最長でも水揚げされてから5日間と定められています。ですので、生牡蠣など魚介類などは特に出来る限り早く消費するように心掛けましょう。そして、新鮮で栄養満点な美味しい牡蠣を思う存分頂きましょう!