しめじのカビみたいな白いふわふわは何?食べられる・食べられないの見分け方

しめじは、食物繊維も豊富でカロリーも低く、色々使える万能なキノコです。安売りの時など多めに買うこともありますが、しめじを保存する際に、白いカビのようなものが付くことがあります。白いカビのようなものは食べられるのか、食べられないのか、見分け方をご紹介します。

しめじのカビみたいな白いふわふわは何?食べられる・食べられないの見分け方

目次

  1. しめじの白いカビのようなものの正体
  2. 気中菌糸とカビの違い
  3. しめじの白いカビに似た気中菌糸が成長する条件
  4. しめじの気中菌糸とカビの見分け方
  5. 白いカビのようなものが付いていても食べられるの?
  6. 食べられないしめじの見分け方
  7. しめじの賞味期限はいつ?
  8. しめじの保存方法
  9. しめじも冷凍保存できる!?
  10. 白いカビのようなものはキノコの一部で食べられる!

しめじの白いカビのようなものの正体

しめじは、食物繊維やうま味成分も多くカロリーも低く何にでも使えるキノコなので、売り出しの時にはたくさん買ってしまうこともあると思います。

買ってきたパックのまま冷蔵庫にしまっていたり、使いかけの残ったしめじを冷蔵庫で保管しているとふと見た時に白いカビのようなものがついていることありませんか?

カビが生えているから使えないので捨ててしまうという人も多いと思います。実は白いカビのようなものは「気中菌糸」というキノコの一部です。体に害がなくしめじが子孫を残そうとするときに出る菌のことです。

気中菌糸とカビの違い

前述でも紹介した通り、しめじに白いカビのようなものが付いていたら、それは気中菌糸という菌です。白いカビのようなものは、しめじの傘の上部や、軸の部分などに見られます。しめじの根の裏側にもついていることもあります。

気中菌糸とは?

気中菌糸は、枯れ葉や木材、土などから栄養を補い成長します。ですが、気中菌糸が栄養源から離れ栄養が取れなくなった時に菌糸体が危機を感じ子孫を残そうと菌糸の成長をやめ自分の胞子をまくため子実体というものをニョキニョキと生やします。

ニョキニョキ生えた子実体というのが皆さんがよく食べるキノコのことです。胞子をまくときに子実体を作ったはいいものの何らかの原因でキノコが元の菌糸の状態に戻ろうとし、子実体の栄養を元に菌糸が成長することがあります。それが白いカビのようなものの正体の気中菌糸というものです。

実は、白いカビに似たものはキノコの一部だったんです。なので、食べても体に害はなく少し風味が落ちるかもしれませんが問題なく食べられます。素人には見分けられるのかや、本当にカビではないのかと不安になる方は、購入したお店などに聞いてみるのがベストです。

しめじの白いカビに似た気中菌糸が成長する条件

買ったときは何ともなかったしめじでも保存している間のに、白いカビに似たものが出てきてしまうことがあります。どういった条件で出てきてしまうのかご紹介します。

カビに似た気中菌糸がでやすい状況

白いカビのようなものは、しめじが入っているパックがきちんと封をされていたら出てきません。パックに穴が開いていたりすると出やすくなります。パックを開けていない状態で保存する際には、きちんと密封し、穴が開かないようにすることが大切です。

温度の変化によってもカビのようなものが出やすくなります。常温から冷蔵庫に移動し、冷蔵庫から常温にといったように何度も常温と冷蔵庫を行き来させるのは避けましょう。

冷蔵庫に長期間保存することもあまりよくないです。冷蔵庫の状態でしめじの水分の量の変化の増減で乾燥してしまうこともあります。そういった場合にしめじの水分量が増えそれを栄養源にしカビのように気中菌糸が生えてしまいます。

しめじの気中菌糸とカビの見分け方

白いカビのようなものの正体は気中菌糸というキノコの一部だということがわかりました。しめじにカビも生えることもまれにあります。そういった場合の見分け方について説明します。

緑色のカビ

白色ではなく緑色のものが付いていたらカビの可能性が高いです。生育過程で付いた藻類ということもまれにありますが素人判断で食べてしまうのは危険なので、緑色のものが付いていたら料理に使うのは止めましょう。

購入した日に見つけた場合は、購入したお店などに持っていき聞いてみることがおすすめです。数日たっていて根元に緑色のものが生えていたら緑カビということが多いです。

白色以外の色のついたカビなど、濃い色のカビは毒素も強いので食べられないことが多いです。ちょっとでも気になるようなら、食べるのは止めておきましょう。

白いカビのようなものが付いていても食べられるの?

食べられるのですが、白いカビのようなものが付いたしめじは、風味が落ちてしまっているのでなるべく金中菌糸が付く前に早めに食べることがおすすめです。

食べられるのですがどうしても気になるという方もいると思います。そういったときは湿らせたキッチンペーパーなどでふき取ると簡単にとれます。石づきの裏にも生えることがあります。石づきに生えていたら切り落として使うので特に気にせず調理し、食べられます。

食べられないしめじの見分け方

白いカビのようなものは、気中菌糸といってしめじが子孫を残そうとする本能で生えるものなので食べられるのですが、しめじが食べられないときの見分け方もご紹介します。

一番わかりやすいのは、腐る直前は、しめじの頭が簡単に取れてしまうときです。異臭などが無ければ早めに使ってしまいましょう。腐っている時は、べちゃっとしていたり汁のようなものが出ていてぬめりがあるものです。

しめじは、腐ると酸っぱい匂いがしてきますのでパックを開けた時など匂いがおかしかったら止めておきましょう。きちんと見分け方を知っておけば体を壊すこともありません。

しめじの賞味期限はいつ?

しめじは、買ってきたままのパックで保存すると約5日程度しか賞味期限がありません。賞味期限を延ばすには、パックから取り出しラップやキッチンペーパーに包むと約1週間は長持ちします。新聞紙に包むのも効果的です。

もちろん常温や冷蔵以外にもしめじは、冷凍保存もできます。冷凍保存だと、1.2カ月は持つので長期保存が可能になります。次の項目で簡単に保存方法のご紹介をします。

しめじの保存方法

常温保存でもしめじは保存可能?

しめじの常温保存はおすすめしません。しめじは温度変化にとても弱く、5度前後の温度なら大丈夫ですが、5度を超えると腐りやすくなり、それ以下だと乾燥して食べられないことがあります。

仕方なく常温で保存する場合は、パックから出して新聞紙でくるんで保管することをおすすめします。しかし、長期保存はできませんので早く使ってしまうほうがいいでしょう。

すぐに食べられない場合は冷蔵保存がおすすめ

常温の場合と同じでパックから取り出したほうが保存に適しています。しめじを洗ってラップなどに包むのは避けましょう。しめじの水分量を調節してあげるためには、水洗いを避け石づきも切り落とさずに保管しましょう。冷蔵庫での長期保管にはこの方法が適しています。

パックから出したしめじは、新聞紙でくるみビニール袋やジップロックなどの袋に入れ、袋の口を少し緩めに縛っておくことがポイントです。

Thumbしめじの保存方法・期間を紹介!賞味期限や常温や冷凍のやり方は?

しめじも冷凍保存できる!?

実は、しめじも冷凍保存が可能なキノコです。安売りで大量に買ったけど冷蔵保存では腐らないか心配だという方やもらったけど食べきれないという方におすすめな保存方法です。冷凍だと白いカビのようなものも生えてきませんので気にしないで食べられます。

しめじを冷凍したときの賞味期限と保存方法

冷凍しめじは、長期間の保存が可能です。約1~2カ月の保存が出来ます。小分けにしておくと使いたい分だけ出せるので無駄なく使えます。

冷凍保存の際には、石づきを切り落とし半分に割るか、すべてバラバラにバラシてジップロックなどの袋に入れ冷凍庫に入れます。水分が付いていると冷凍に支障が出たりいざ使うときに使いにくくなってしまうので水気は完璧にふき取っておきましょう。

ジップロックなどの袋を閉じるときは、なるべく空気を抜きましょう。空気が入っているとしめじの質が落ちやすくなります。急速冷凍もおすすめです。金属バットなどにしめじを並べ短時間で冷凍しその後ジップロックなどの袋にいれるといいでしょう。

冷凍しめじの味は苦くなる?匂いは変わる?

冷凍したしめじをそのまま解凍してしまうと苦みが出てきたり匂いが気になって食べられなくなることもあります。なので調理するときは、冷凍されたまま解凍せずに使うことがおすすめです。

汁ものなどには、凍ったまま投入できます。炒め物などの時は、炒める少し前に冷凍庫から出しておくといいです。解凍してしまうと、水分が出てうま味成分も逃げてしまいます。

冷凍しめじの変色

冷凍中にしめじが変色するのは、しめじが酸化してしまったために起きる現象です。冷凍なので腐ることはなく、食べられますが見た目の色や悪くはなるので変色が見られたら煮込み料理などにすると、気にせずに食べられます。

一度解凍したものは再解凍しないことも大切です。変色の原因になったり鮮度を落とすことになってしまいます。

Thumbしめじの栄養成分や効能は?余ったら冷凍保存も可能?その方法は?

白いカビのようなものはキノコの一部で食べられる!

白いカビのようなものの正体は、気中菌糸というしめじの子孫を残そうとする本能が出していた、キノコの一部でした。カビとは全く違い、そのまま調理して食べられるものです。気になって食べられないと思う方は、軽くふき取れば問題なく食べられます。

なるべくカビのようなものをはやさないように保存の方法にも気を配り早めに使い切ることがおすすめです。カビとの見分け方も覚えておくと便利なのでこの機会に覚えておきましょう。

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