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春を彩る花木まとめ!黄色・白の花など名前や花言葉を画像付きで紹介
みなさんは春の花木と言ったら何を思い浮かべますか?蝶や蜂が蜜を集める暖かな季節、春の花木には白や黄色が目立ちます。そんな花芽吹く季節を彩る春の花木から、黄色や白の花を咲かせるものを可憐な花の画像とその花言葉を添えてご紹介します。

目次
春の花木が咲く時期
そもそも春っていつからいつまで?
みなさんは春というといつからいつまでをいうと思いますか?実は季節の定義はさまざまあり、気象学、天文学、二十四節季によって微妙にその期間が異なります。気象学では3月~5月の温暖な気候を指し、天文学では春分~夏至までの期間を指します。二十四節季では立春~立夏までとなり、天文学よりもひと月以上早く春ということになるのです。
また、旧暦では1~3月を春としており、これは現在でいう1月下旬~5月上旬に当たります。俳句などの季語もこの旧暦によるので、まだ寒い2月などに咲く梅も春の花木とされます。
春の花木や草花には黄色や白の花が多いのはなぜ?
虫たちに目立つように
実際に春の花木や草木に黄色や白の花が多いという統計はないようですが、世界的に見てもそのように感じる人は多いようです。ある統計では春の花のうち黄色や白の花を咲かせるものが50%に上るというデータもあるそうです。その理由は明らかになっていませんが、花と虫の生存関係によるものとみられています。
草花が芽吹く春には虫たちも活発に動き回る季節。春の花木や草花もまた、子孫を残すために花を開きます。花は虫たちによって受粉してもらい実をつけなければなりません。そのためには虫たちを多く引き寄せる必要があるのです。
黄色や白の花は人間の目に鮮やかに映るように、虫たちにもまたとても引き付けられる色だといわれています。とりわけ早春に活発に活動する虫たちには黄色に引き付けられる傾向が強いことがわかっています。花々と虫たちはお互いに進化しあい支えあっているんですね。
1月下旬~3月上旬の春の花木の名前と画像
春は三つに区切られる

春のはじめから初春、仲春、晩春と区切り、これを三春と呼びます。そこで、春の花木を開花時期ごとにこの三春に当てはめ画像とともにご紹介します。
マンサク
1月下旬から3月下旬、春のまだ早いうちに「先ず咲く」花だからマンサクという名が付いたと言われています。日本原産のほか、アメリカマンサクや中国原産のシナマンサクなど数種ありますが、そのどれもが黄色い花を咲かせます。
白梅
梅はバラ科サクラ属だって知っていましたか?紅梅、白梅など品種も多様で早春に咲き出すものもあれば遅咲きのものもあります。また、食用されるのはみんな白梅の実。紅梅に比べ実が大きく苦味がないのが特徴です。
蝋梅
梅という字を当てていますが、クスノキ目ロウバイ科、中国原産の春の花木です。梅に似た、蝋細工のような色の花を付けることからこのような名前がついたそうです。早春から3月頃に咲きます。
2月下旬~4月上旬の春の花木の名前と画像
こぶし
モクレン科のこぶしは、白い大きな花びらが特徴の春の花木です。つぼみが花開く前の様子が赤ちゃんの握りこぶしのように見えることからこぶしという名前が付いたと言われています。古くから農作業の開始時期の目安にされるなど、象徴的な春の花木として知られています。
銀葉アカシア
マメ科アカシア属で俗称はミモザ。3月上旬~4月の半ば頃にかけて球形の花びらをびっしりと咲かせます。名前のとおり銀色に似た葉がとても特徴的で、春の花木のなかでもとりわけ大きく育つ木です。
ジンチョウゲ
2月末~3月末に開花するジンチョウゲはとても香りのよい花として有名ですね。中国原産で、その花の香りが沈香というお香に似ていたことから沈の字が、葉が丁子という植物に似ていることから丁の字が当てられ沈丁花と書き表すようになりました。
桜
桜というと柔らかな薄ピンクの花弁が印象的かもしれませんが、真っ白の花弁を持つ品種もあります。桜の品種は実に600種以上とも言われており、その中でも野生種の大島桜や冬と春で二度開花する冬桜などは綺麗な純白の花を咲かせます。もっともポピュラーで広く分布している春の花木でしょう。
3月下旬~5月上旬の春の花木の名前と画像
カロライナジャスミン
アメリカのカロライナ州原産で花の香りがジャスミンに似ていることからその名前がついたカロライナジャスミン。黄色く筒状の花を付けるのが特徴で4月に開花します。こんなに可憐な花を咲かせる春の花木なのに毒があるそうです。
やまぶき
とても綺麗な黄色の花を持つやまぶきは、その名が色に付くくらい鮮やかな濃い黄色の花を咲かせます。バラ科で、イギリスではジャパンローズなどとも呼ばれています。
ハナミズキ
4月~5月上旬にかけて咲くハナミズキは薄紅のものと白い花を咲かせるものとあります。アメリカ原産で、もともとは東京から桜を寄贈した返戻としてアメリカから贈られたことから全国に普及しました。
コデマリ
4月半ば頃から咲き出すコデマリは小さい花が集まって手鞠のような形に咲くのが特徴です。同じように咲く春の花木で、オオデマリやヤブデマリなどがありますが、これらはスイカズラ科。バラ科のコデマリとは異なる仲間です。
エニシダ
4月末から咲き始めるエニシダは金雀枝とも書きます。マメ科に属する春の花木で蝶のような形の小さな花がたくさん連なって咲きます。エニシダの英名はBLOOM、つまり箒と呼ばれ、魔女がこの花木を箒の材料にしたたという伝説があります。
花言葉とは?
19世紀のヨーロッパから伝来

花言葉の起源には諸説あるようですが、花言葉が爆発的にブームとなったのは19世紀にフランスでシャルロット・ド・ラトゥールの手により花言葉辞典が作られてからと言われています。日本には明治時代に西欧文化の一つとして伝えられました。
花言葉は国によって違う

当初の日本では伝えられた西欧の花言葉をそのまま使っていましたが、次第に日本らしい文化を踏襲したものに変化していきました。これは日本に限った事ではなく、国ごと、文化ごとに花言葉は異なっています。そのため一つの花にもさまざまな花言葉が付けられています。
色によっても違う花言葉

花言葉は、同じ花でも色によって異なります。バラなどは一輪か束かによっても異なるほどたくさんの花言葉があります。春の花木もハナミズキやモクレン、桜のように同じ花木でも違う色の花を付けるものがあります。そんな春の花木の画像を載せて花言葉をご紹介します。
初春の花木~紅梅と梅の花言葉
梅の花言葉は「高潔」
日本古来よりの品種である梅は「高潔」「忠実」「忍耐」「不屈の精神」などの花言葉を持っています。まだ寒い早春にいち早く春をもたらす梅にふさわしい花言葉ですね。また、紅梅には「優美」という花言葉があります。色の乏しい早春に紅梅が優美に映ったのでしょうね。
白梅の花言葉は「気品」
白梅には「気品」という花言葉があります。優美な紅梅と対になる、その凛と咲く様子を例えて付けられた花言葉だと言われています。また、西洋の花言葉では、「美と長寿」というものがあり、その咲き姿の美しさから付けられたようです。
仲春の花木~モクレンとハクモクレンの花言葉
モクレンの花言葉は「自然への愛」
冬を乗り越えようやくやってきた春を喜ぶように咲くことから「自然への愛」という花言葉が付けられたそうです。そのほか「崇高」「忍耐」といった花言葉もあります。
ハクモクレンの花言葉は「慈悲」
白モクレンの花言葉は「崇高」「崇敬」「高潔な心」などがあり、純白の大きな花弁を持つ花にそんな品性の高い様子をイメージしたのでしょう。開ききった花が蓮に似ていることから木の蓮、「木蓮」と名前が付いたこともあり、「崇高」や「崇敬」といった花言葉が付けられたと言われています。
晩春の花木~モッコウバラの花言葉
モッコウバラの花言葉は「初恋」
モッコウバラの花言葉は「初恋」ですが、同時に「幼い頃の幸せな時間」「恋の終焉」というものもあります。初恋は実らず思い出になるといいますが、そんな情景を思いこさせるなんとも切なく甘酸っぱい花言葉ですね。
シロモッコウバラの花言葉は「あなたにふさわしい人」
シロモッコウバラの花言葉は「あなたにふさわしい人」です。黄色い花には思い出として諦めた初恋を、白い花にはそれでもその恋に向かって健気に頑張る様が当てられています。全く違うようで実は対になったステキな花言葉ですね。
おもしろい花言葉をもつ春の花木
花言葉は「呪文」
マンサクの花言葉は「呪文」「魔力」「霊感」「ひらめき」。その昔、マンサクの枝が呪術や占いに使われたことからそんな花言葉がついたのだそう。ちなみに「ひらめき」はマンサクの花が画像のように火花が飛び散るような咲き方をするためなんだとか。
月桂樹は葉と花で花言葉が違う
ローリエなどと呼ばれ葉の方が有名な月桂樹にも4月~5月には花が咲きます。そんな月桂樹はギリシャ神話に由来して「栄光」「勝利」などの花言葉がありますが、スポーツの大会などで優勝者に月桂樹の王冠が乗せられたりすることもあるので知っている方も多いでしょう。
ですがこの月桂樹、花には「裏切り」葉には「私は死ぬまで変わりません」という別の花言葉も持っています。キューピッドのいたずらで恋に落ちる矢と恋を拒絶する矢を射られた二人の若者の神話に基づきつけられた花言葉だそうです。
春の花木で季節を感じよう

春の花木を黄色と白の花をつけるものを中心にご紹介しました。春といえば梅や桜が印象的かもしれませんが、実は黄色や白の花をつける春の花木はまだまだたくさんあります。厳寒な冬を越え、暖かさにようやく蕾はじけた鮮やかな黄色や爽やかな白の花弁がどの花もとってもステキですね。みなさんもぜひ、身近な春の花木で季節を感じてみてくださいね。
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