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蚊に刺されたかゆみの原因は?かゆさを抑える方法・止め方など対策まとめ
夏になると蚊が原因のかゆみに悩まされている方、多いと思います。どうして蚊は人を刺すのか?蚊に刺されるとどうしてかゆみが出るのか?かゆみを抑える方法やすぐにかゆみを止める止め方はあるのか?蚊についての様々な疑問を解決すべく、徹底的に調べてみました。

目次
蚊の生体とは?
夏になると飛んでくる「蚊」。あの不快な音で安眠を妨害されている方は多いのではないでしょうか?そもそも蚊とは、なぜ人の血を吸うのでしょうか?それは、たんぱく質などの養分から卵を作るために血を吸います。その為、人の血を数のは、蚊のメスだけ。オスは人の血を吸わないのです。オスは血ではなく、花の蜜や果実の汁などの糖分をエネルギーに変えて生息しているのです。
蚊は人の血を吸った後は、おなかがぷっくりと膨れて、赤く透けて見えたりしているのをみたことがありませんか?蚊は1回の吸血で自分の体重の2倍から3倍もの血を吸っているのです。その後、卵を産み、また人の血を吸うために不快な音を立てて人々の睡眠を妨害しているのです。
蚊の卵は10日ほどで卵から成虫になってしまうため、気温など蚊の成長に最適な環境が整えば、大量発生する生きものなのです。日本に多く見られる蚊は、おもに「アカイエカ」や「ヒトスジシマカ」です。水のあるところに卵を産むので、雨上がりの水たまりやバケツに溜まった水などの側でよく発生します。
きれいな水を好む蚊と汚い水を好む蚊がいるので、一概に水廻りをきれいにしておけば安心という訳ではありません。蚊は人が出す炭酸ガスや皮膚のにおいを敏感に感知して吸血源を求めさまよっているのです。
かゆみが出る原因は何?
蚊に刺されたあとに、かゆみが出るのはなぜだかご存知でしょうか?かゆみの原因は、蚊が人の血を吸う時、人間でいう口にあたる部分「下唇」から6本もの針を刺しているのです。恐ろしいですね。この時に、痛みを感じなくする麻酔成分や血が固まらないようにする成分などを注入しています。人間の皮膚を麻痺させた状態で、太い針を刺し、吸血しているのです。
血を吸い上げるのには、刺した場所や血液の流れにもよりますが、早くて30秒、長ければ3分ほどかけて、決死の覚悟で血を吸っているのです。それもそのはず、人間の目にとまってしまえば、即刻、命がないのはわかっていることなのです。
そもそも、かゆみが出る原因ですが、蚊が自分の体内に血を流しこんだ血を凝固させないための唾液が、針を刺したことで人間の体内にも入り、アレルギー反応を起こすことでかゆみが起こっているのです。
蚊がとまっているのを見たら、ついつい”バチン”とつぶしてしまいたくなりますが、そうすると、蚊の唾液が人間の体内に多く入るため、よりかゆみが強くなってしまいます。デコピンの要領で蚊を弾き飛ばす方が、かゆみを軽減させるためには効果がありそうです。
蚊の種類によってかゆみにも違いがあるのか?
先述したように日本で多く見かける蚊は、「アカイエカ」や「ヒトスジシマカ」、あるいはビル街で多く見られる「チカイエカ」です。が、日本にも100種類くらいの蚊が生息しています。世界にはもっと多くおよそ3500種類もの蚊が生息しています。日本に生息する蚊の中で、血を吸う蚊はおよそ半数で、その中でも積極的に人の血を吸う蚊は8種類と言われています。
その中で多くみられる蚊が「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」なのです。「ヒトスジシマカ」はその名の通りに体にシマシマの模様があります。ヤブや草陰に多くいるので「ヤブカ」とも呼ばれています。「ヒトスジシマカ」に刺されると強いかゆみが伴います。刺された箇所も腫れあがります。「ヒトスジシマカ」は他の蚊よりも少し大きいのですぐにわかるでしょう。
一方「アカイエカ」はイエカの仲間で、こちらもその名の通り家の中にいる蚊です。「ヒトスジシマカ」よりもかゆみは弱いものの患部が悪化することもあるので要注意です。
刺される人のタイプによってもかゆみに違いがある?!
刺す蚊によってもかゆみに違いがありますが、刺される人のタイプによってもかゆみに違いがあるようです。年齢や体質によって蚊にさされた後のかゆみや症状に違いがあり、おのずとその対策も変わってくるのです。体質別に見てみると大きく4つに分類されます。
1つは、「遅延型」で、蚊に刺されたもののそのかゆみや症状が1日から2日後に現れるタイプ。蚊の唾液に対しての免疫が十分でない人、すなわち乳幼児に多くみられるタイプです。遅れてくるかゆみは1週間から2週間、続く場合があります。乳幼児は無意識のうちに掻き毟ってしまい、幹部が悪化する場合があるので、特に注意が必要です。
2つ目は、「即時型」で、蚊に刺された直後にかゆみなどの症状があらわれるタイプです。即時に症状が現れるかわりに症状が長く続かないのが特徴です。3つ目は、「即時型+遅延型」で、蚊に刺された直後に症状が出たにも関わらず、その後も長く症状が続いてしまう最悪なタイプです。
主に小学生くらいの子供に多くみられるタイプです。かゆみが長く続くため、幹部の炎症を引き起こし、雑菌が侵入する可能性も高まるので的確な処置が必要なタイプです。最後になんともうらやましい「無反応型」。蚊に刺されようがかゆみも症状も何も起こらないタイプもいます。
何回か蚊に刺されているうちに異物に対して同化ができるようになり、アレルギー反応そのものが出なくなるのです。お年を召した方に多くみられるタイプです。が、かゆみや症状が出ないからと言って、蚊に刺されても良いという訳では決してありません。蚊に刺されることで感染症を引き起こすリスクもありますので、症状が出ないからといって安心してはいけません。

蚊に刺された時のかゆみの原因を抑える方法は?
蚊に刺された時のかゆみ。早く抑える方法は誰しも知りたいところです。蚊に刺された箇所にバッテンを付けるとかゆくなくなる?!という噂も聞きますが、効果が期待できそうな対策方法をご紹介していきます。
かゆみの止め方その①<熱を与える>
かゆみを抑えるためには、蚊の唾液成分を分解するのが一番です。その為、お湯や熱いおしぼりなどで幹部を温めると蚊の唾液は分解されます。ドライヤーなどの熱で唾液成分を分解させる方法もアリです!
蚊に刺されたと気づいたら、すぐに幹部にドライヤーを当ててみましょう。かゆみがある場合は、蚊による麻酔成分で感覚がマヒしている場合もあるので、ドライヤーの当て過ぎには十分注意して行ってみてください。
かゆみの止め方その②<保護>
絆創膏などで幹部を保護する対策もおすすめです。この対策の利点は、蚊に刺された部分が保護できることです。アレルギー反応を起こしている幹部はとれもデリケートになっています。その幹部にさらなる刺激を与えないようにすることで、かゆみを抑える効果も期待でき、悪化を防ぐこともできます。
かゆみの止め方その③<洗う>
蚊に刺された部分には蚊の唾液成分が入っています。この部分を洗い流すことでかゆみを抑える効果が期待できます。唾液成分の影響で弱酸性になった患部を酢やアルカリ性の石鹸で洗い流し、中和させるとかゆみを抑えることができます。
蚊が原因のかゆみをすばやく止める止め方は?
かゆみを早く止めたい!そんな方におすすめなのが、水で冷やす方法です。このかゆみの止め方がいち早くかゆみを止める止め方だと思います。が、熱を持った幹部を一時的に水で冷やしてアレルギー反応を抑えているだけなので、かゆみはすばやく止められますが、その他の対策で蚊の唾液成分を除去する方法をとることが大切です。
夏の蚊対策に人気の薬Best3!
蚊に刺されたと気づいたらすぐに幹部を清潔に消毒することが大切ですが、薬は必需品です。そこで人気のかゆみに効く薬をご紹介します。
かゆみに効く薬<キンカン>
昔からある「キンカン」は独特の臭いがあります。アンモニアは刺激性があり、酸性毒を中和させる効果があります。蚊に刺された直後に使用することで、メントールの効果でかゆみを緩和させる働きがあり、現代でも根強い人気の薬です。副作用もないので安心・安全に使用できる薬です。
予防に効く薬<ベープ>
夏といえば蚊取り線香。昔はあの独特に香りに「夏」を感じたものでしたが、現代では無臭の虫除け「ベープ」が予防対策の定番です。マットタイプのものからリキッドタイプ、プッシュ式のものや電池式のものまで、今やその生活スタイルに合わせて様々ものが勢ぞろいしています。

これって効くの?蚊のかゆみ対策の対処法
かゆみの原因は蚊の唾液成分ということはご理解いただけたでしょうか。その中でも、これって効くの?というかゆみ対策もよく聞く話です。例えば、先述したように”幹部にバッテンを付ける”方法や”蚊に刺された部分をボールペンで縁取る”方法があります。
もはやかゆみを紛らわす以外なにものでもないようなことも、不思議と浸透しているものです。効果が出ているのかは不明ですが、かゆみを紛らわせることができていることは確かでしょうか。
蚊に刺された後の肌ケアはどうすればいい?
蚊に刺された後の肌は敏感になっています。かゆみなどを十分に取り除いたら、虫刺され用の薬を塗ります。腫れを抑えるステロイド配合の薬もありますので、症状に合わせて使い分けることが大切です。かゆみ、腫れが引いたら普段の肌ケアをより一層丁寧に行いましょう。
正しい対策で蚊のかゆみを抑えよう!
たかが「蚊」されど「蚊」。夏の大敵「蚊」とはできるだけ疎遠に過ごしたいものですが、蚊に刺されてしまったら、正しい対策を覚えて、イヤなあのかゆみをできるだけ早く取り除きましょう。
