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ブルマスティフは歴史ある元軍用犬!上手にしつけるポイントとは?
ブルマスティフという犬種を知っていますか?あまり聞き慣れない犬種ですが、軍用犬として活躍していた歴史のある犬で最近ではペットとしても人気が集まっています。今回はそんなブルマスティフについて、性格や特徴、しつけのポイントなどをご紹介します。

ブルマスティフの特徴など徹底紹介
まるでブルドッグのような顔つきでありながら、性格はとても穏やかな犬として今人気を集めているのが、「ブルマスティフ」です。ブルマスティフはメジャーな犬種ではありませんが、歴史のあるミックス犬で元々は軍用犬としても活躍していました。今回はそんな魅力あふれるブルマスティフについて、性格や特徴、かかりやすい病気、飼う時のコツなどを解説します。
ブルドッグとマスティフのハーフ犬
ブルマスティフは、ブルドッグとマスティフのハーフ犬です。見た目はブルドッグとマスティフどちらも強面ですので、ブルマスティフもかなり強そうな顔をしています。また体も大きいので、性格を知らないと怖いイメージがある犬でもあります。
軍用犬として活躍した歴史
ブルマスティフはミックス犬ですが、長い歴史を持つ犬種です。初めは雑種として扱われていましたが、1924年から純血種として認定され繁殖が行われてきました。ブルマスティフの原産国はイギリスで、もともとは農場に侵入してきた不審者を取り押さえる番犬として活躍してきたという歴史があります。
その後2度の大戦においては軍用犬として活躍し、ブルマスティフの持つ力強さや勇敢さ、辛抱強さがとても重宝されてきました。現在ではショードッグに出演したり、家庭でペットとして飼われることが多くなっています。

ブルマスティフの特徴
元々軍用犬としての歴史を持つブルマスティフですが、日本ではあまりメジャーな犬種ではないため、どんな特徴のある犬なのかわからない方も多いと思います。そこでここでは、ブルマスティフの身体的な特徴や性格、注意すべき病気などについて詳しくご紹介します。
体つきは力強く筋肉質
まずはブルマスティフの身体的な特徴について、ご紹介します。ブルマスティフはがっちりとした力強い体型が特徴で、しっかりとした筋肉がついています。足は長く細く、走るのが得意です。平均体高はオスが64~69cm、メスは61~66cm程度で大型犬に分類されます。
体重はオスが50~59kg、メスは41~50kgと体格差があります。頭が大きく、強靭なアゴも特徴の一つです。筋肉質な体つきをしていますが、皮膚にはたるみがあります。この皮膚のたるみのおかげで外敵から攻撃をされても、ダメージを軽減することが出来ると言われています。
被毛は硬いダブルコート
ブルマスティフの被毛は、硬いダブルコートです。毛色はフォーン、ブリンドル、レッドなどがほとんどで単色です。ただし口から鼻先にかけてのマズルと呼ばれる部分は、ブラックです。胸に白斑が杯あっている個体もありますが、胸以外に白斑があるのはNGとされています。
顔立ちはブルドッグ似の強面
ブルマスティフの顔立ちは、ブルドックの特徴を多く引き継いでいます。ブルドックのように強面で、眉間にはシワがあります。耳はたれ耳で、目もたれ目です。マズルも短めなので、一見するとブルドックと見間違えてしまうことも多いでしょう。
普段の性格は優しく穏やか
とても強面のブルマスティフですが、その性格は基本的に優しく穏やかです。飼い主にはとても忠実で、甘えん坊な一面も持っています。しかし頑固で見知らぬ人には警戒心が強い、という部分も持ち合わせています。ひとたび警戒心が強まると強い攻撃性のある一面も見せるので、小さいころからのしつけがとても大切になります。
病気は股関節形成不全や胃捻転に注意

ブルマスティフを飼う時には、かかりやすい病気に気を付けることも大切です。ブルマスティフのかかりやすい病気としてはまず、股関節形成不全が挙げられます。これは遺伝的に発症しやすい病気で成長期に現れやすいため、1歳から2歳くらいの間にレントゲンを撮ると良いでしょう。それ以外にも肥満など生活習慣によって発症するリスクがあるため、食事には気を配りましょう。
また胃捻転も、ブルマスティフのかかりやすい病気の一つです。勢いよく大量の食事を摂ったり、水をがぶ飲みしたり、食べてすぐ運動をしたりすることで胃が拡張したりねじれる病気です。すぐに処置が必要な病気であるため、ブルマスティフの様子がおかしいことに気づいたら速やかに獣医師の診察を受けてください。
ブルマスティフのしつけポイント
ブルマスティフは最近人気の高まっている犬種ですが、他の犬種と比較して決して飼育しやすい犬種ではありません。軍用犬や番犬としての歴史が長く外部への攻撃性が高いため、家庭犬として飼うにはしっかりとしたしつけを行うことが必要です。そこでここからは、ブルマスティフをペットとして飼う時のしつけのポイントについて解説します。
子犬の頃からしっかり服従訓練を
ブルマスティフは基本的に穏やかな性格ではありますが、一度興奮状態になると高い攻撃性を見せる一面があります。また成犬になると体も大きくなりますので、力で制御しきれないことも考えられます。そのため仔犬の頃からしっかりと時間をかけて、服従訓練を行う必要があります。家族以外の人や動物に沢山触れ合わせて、警戒心をなくし社会性を育てることが大切です。
家族全員との信頼関係を築く
ブルマスティフを飼う時に同居する家族がいる場合には、メインとなる飼い主だけでなく家族全員との信頼関係を築き、主従関係を身につけさせることが大切です。これは小さな子供がいても同じで、子供の方が上の立場であることを教えておかないと、いざと言う時に攻撃してしまうかもしれません。必ず家族全員がブルマスティフよりも上にいるということを、仔犬の頃から教えましょう。
人や他の動物に慣れさせて「噛み癖」をなくす
ブルマスティフのしつけで一番のポイントとなるのは、噛み癖をつけさせないということです。ブルマスティフのあごはとても強く、一度噛みつかれるとなかなか離さないため大けがにつながることもあります。噛み癖を付けないためには、社会性を身に着けることが不可欠です。出来るだけ仔犬の頃から沢山の人や動物に慣れさせ、知らない人や動物に警戒心を持たせないことが大切です。
歩行訓練を徹底させて十分な散歩・運動を
ブルマスティフには毎日の散歩が必要です。太りやすく元々運動量も多めですので、1日2回、1回あたり1時間から2時間の散歩を心がけてください。ブルマスティフは体が大きくて力があるため、幼いころからの歩行訓練も必要です。
しつけのプロへの相談も大切
ブルマスティフはあまり初心者向けの犬種ではないので、初めて犬を飼うという人にはまずおすすめしません。犬を飼うことに慣れている人であっても、しつけがなかなかうまくいかないという場合には、しつけのプロに早めに相談することも大切です。
ブルマスティフの飼育方法
続いては、ブルマスティフの飼育方法について解説します。ブルマスティフは仔犬の頃からのしつけも大切ですが、ブルマスティフが快適に健康的に過ごすことの出来るような環境を作ったり、食事の管理を行うことも大切です。ここではブルマスティフを飼育するときに知っておくべき、理想的な飼育方法についてご紹介します。
室内飼育で高温多湿を避ける
ブルマスティフは大型犬ですので外で飼うイメージがあるかもしれませんが、理想は室内飼育です。これはブルマスティフが家族と一緒に過ごすことを好み、コミュニケーションを大切にする性格であるからでもあります。またブルマスティフはどんな環境でも生きられる強さを持っていますが、高温多湿は苦手です。そのため、温度管理がしやすい室内で飼うのがやはりおすすめです。
太りやすいため体重管理が必要
筋肉質な体格のブルマスティフですが、実は太りやすいという体質を持っています。ブルマスティフが肥満になると、重い体を足が支えきれず股関節形成不全に対するリスクが高まります。そのためブルマスティフを飼う時には、徹底した食事管理が重要です。定期的に体重を測定して、太ってきたなと感じたらダイエットを行うようにしてください。
ブルマスティフにおすすめの爪切りグッズ
どんな犬種でも犬をペットとして飼う時に欠かせないケアが、爪切りです。犬用の爪切りには色々な種類がありますが、ブルマスティフのような爪がしっかりして大きい大型犬向きの爪切りグッズもあるようです。そこでここからは、ブルマスティフにおすすめの爪切りグッズをご紹介します。
ギロチンタイプの爪切り
ブルマスティフの爪切りとして使いやすいのが、ギロチンタイプの爪切りです。こちらは伸びた爪先を爪切りの輪の中に入れて握るだけで、簡単に爪切りが出来るアイテムです。大型犬の固く切りにくい爪でも、力を入れずに切ることが出来て愛犬にも負担が少なくなっています。
ニッパータイプの爪切り
大型犬用の爪切りとしては、ニッパータイプもあります。ギロチンタイプと比較すると細かい動きが出来るので、仔犬の時や小指などの爪をカットするときに便利です。ギロチンタイプと合わせて使用する人も多いようです。
爪やすり
ギロチンタイプでもニッパータイプでも、爪切りをした後に使用したいのが爪やすりです。切った爪はとがっていて触ると痛いので、爪やすりで滑らかに仕上げましょう。電動タイプもありますので、じっとしているのが苦手な子でもスムーズにやすりをかけられます。
ブルマスティフを上手に育てよう
今回は強面な見た目と穏やかな性格が魅力的なブルマスティフについて、性格や特徴、しつけのポイントなどをご紹介してきました。決して飼いやすいとは言えないブルマスティフですが、しつけさえしっかり行えば信頼できるパートナーとして付き合えます。ブルマスティフを飼う時はしつけや飼育環境に注意しながら、愛情を持って育ててあげましょう。