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犬が食欲不振の時こそ冷静に!考えられる原因と適切な対処法を確認しよう
愛犬が食欲不振だと病気なのかと心配になることがあります。犬は病気以外に比較的元気でも食欲不振になることがあります。今回は、犬が食欲不振になる原因とその適切な対処法をまとめました。犬の食いつきが良いトッピングも一緒にご紹介しましょう。

愛犬が食欲不振!適切に対処しよう
いつも元気な愛犬が食事を取らない時はとても心配ですよね。病気で具合が悪いのか食事が美味しくないのかと色々考えてしまう飼い主さんも多いでしょう。犬が食欲不振になった時は、慌てず冷静に対処するのをおすすめします。犬の様子を観察しながら、考えられる原因をチェックし適切な対処法で食欲不振を改善さることが大切です。今回は、犬が食欲不振になった時の対処法をご紹介します。
犬の食欲不振も原因はさまざま
犬は本来食事に貪欲な生き物です。健康で元気な犬が目の前にドッグフードを置いても食べないというのは、何らかの原因があることが考えられます。食事を取らずに散歩にも行きたがらない場合や食事の量は少ないけど、元気に走り回っていたりなど、同じ食欲不振でもよく観察すると違いがあります。食欲不振の原因によっては、対処法を変える必要があります。
犬が食欲不振になるのは、病気によるもの、ストレスから来るもの、ドッグフードや年齢から来る問題など様々な原因が考えられます。今回は、これらの原因を見極めるチェックポイントを挙げながら、食欲不振のそれぞれの対処法を見ていきましょう。
嘔吐や下痢がないか観察する
犬に元気がなく食欲不振の原因が、体の不調から来る場合は、嘔吐していないかを観察しましょう。内臓疾患などの病気が原因で嘔吐したり、散歩中に悪いものを拾い食いをして戻したり、または、留守番中や目を離した隙に誤飲をしてしまったりすると嘔吐する場合があります。獣医師に詳しい説明が出来るように、嘔吐に至るまでの状況や嘔吐した内容物を観察することも大切です。
また、愛犬が食欲不振の時には、下痢をしていないかも確認しましょう。下痢の原因としては、病気の他に、何か悪いものを食べたり、ストレスによるものなども考えられます。しかし、下痢に出血を伴っていたり、突然の激しい下痢、嘔吐など他の症状も一緒に見られる場合は、早急に動物病院で獣医師に診てもらうことをおすすめします。診察の際は嘔吐物や排せつ物の様子を詳しく伝えましょう。
元気はあるかチェックする
犬が食欲不振の時でも、必ずしも病気が原因とは限りません。食べなくても、水を飲み元気に走り回ったり、散歩には喜んで行ったりする場合は、与えているドッグフードやストレスなどの原因を探ってみましょう。一方で、食事を取らない上に動きたがらない、元気がない場合は、体の不調から来る食欲不振が考えられます。
愛犬が食欲不振の時には、元気があるかないか、その時の様子を観察することで、何が原因なのかを探りやすくなります。原因が分かることで適切な対処法が取れるので、慌てずに落ち着いて行動することをおすすめします。次に、犬が食欲不振になる原因とチェック方法、その対処法を具体的に見ていきましょう。

犬が食欲不振の原因①病気
愛犬が食事を取らないと心配なのが何らかの病気にかかっていることです。その他の症状によっては、すぐに動物病院へ連れて行かなければならない救急性の病気もあるので、症状に早く気づいてあげることが大切です。食事を全く受け付けない時、シニア犬、幼犬、持病がある犬は特に注意しましょう。ここでは、病気が原因で食欲不振の時のセルフチェックポイントと対処法を見ていきましょう。
セルフチェックポイント
愛犬の食欲不振で病気を疑う時、まず、水を飲んでいるかをチェックしましょう。食事も水も取れないということは、体に異常が起きている可能性が高くなります。次に、愛犬の動きに注目してみましょう。隠れるように動かずにじっとしている時やぐったりしている時は、病気による痛みに耐え苦しんでいることも考えられます。
また、食欲不振と共に嘔吐や下痢などの症状がないかを確認しましょう。食事を全く取らないで嘔吐や下痢の症状が伴う場合は、何らかの病気が原因である可能性が高くなります。動物病院での検査を想定して、携帯で嘔吐物や排せつ物の写真を撮っておくことをおすすめします。
病院へ行き獣医と相談
食事を取らず元気がなかったり、嘔吐、下痢などの症状も伴う場合は、早急に動物病院へ行き検査をしてもらいましょう。可能な限り嘔吐物や便などの排せつ物を持って行くか、または、携帯で撮影した写真や映像を獣医師に見てもらと説明がしやすくなります。
獣医師には、最後に食事を取ったのはいつか、その時何を食べたか、最後に食事を取った時から食欲不振になるまでの間に環境の変化がなかったかなどを伝えましょう。またドッグフードを変えたり、慕っていた家族の誰かに変化があったなどを伝えると、メンタルな部分にも注目してもらえます。食欲不振になりそうな出来事を獣医さんに伝えることで、原因が何か早期に分かるきっかけになります。
必要に応じて薬を飲ませる
食欲不振を引き起こす病気は、内臓疾患から呼吸器系、消化器系など様々なものがあります。また、歯周病、ストレスから食欲不振を起こす犬もいます。獣医師の診断により、必要に応じて薬を服用したり、通院の可能性もあるかもし知れません。重い病気の場合は、入院や手術に至る場合もあります。食欲のない犬に獣医師に処方された薬を飲ませるのは難しいものです。
少し食欲があるようなら、好きな食べ物と薬を混ぜて飲ませることも出来ます。しかし、薬だけ吐き出してしまったり、賢い犬は薬が混ざていることを感づいて口を開けないこともあります。薬には、錠剤薬から粉薬、シロップなどがあり、それぞれ与え方も変わってきます。犬が嫌がらない薬の与え方を動物病院で教えてもらうと愛犬への投薬がスムーズに出来るでしょう。
犬が食欲不振の原因②ストレス
犬はとてもナイーブな生き物です。ちょっとした環境の変化にストレスを感じて食欲不振になる犬もいます。また、飼い主さんや家族と一緒にいることが大好きな犬は、家庭内の変化にも敏感です。ここでは、ストレスが原因で食欲不振の時のセルフチェックポイントと対処法を見ていきましょう。
セルフチェックポイント
ストレスが原因で食欲不振かどうかをチェックする時は、犬の身の回りの出来事に注目してみましょう。飼い主さんのことが大好きな犬は、一緒にいないことに大きなストレスを感じます。家族の中でも一番慕っている飼い主さんが出張や旅行など、何らかの理由で愛犬と離れることで食欲不振になることもあります。
動物病院での入院やペットホテル、ペットサロンに預けられることで大きなストレスを感じる犬もいます。また、コミュニケーションがしっかり取れているかも振り返ってみましょう。留守番の時間や十分に散歩に行く時間を取れない時など、コミュニケーション不足でもストレスを与えます。引っ越しをしたり、新しい動物や家族が増えたなど環境の変化もチェックしましょう。
散歩以外のお出かけの機会が無かったり、他の犬とのコミュニケーションを取る機会がない犬は、社交性が身に付いておらず、いつもと違う環境下に置かれることでも大きなストレスを感じます。ペット同伴で旅行に出かけても落ち着かず、見知らぬ場所での新しい刺激を受けることで食欲不振になることもあります。
コミュニケーションを十分にする
食欲不振の原因がストレスから来ると考えられる時には、ストレスとなる原因を取り除くことで解消することが出来ます。また、愛犬と出来るだけコミュニケーションを取るようにしましょう。散歩が好きな犬には、散歩の時間を長くしたり、回数を増やしてあげると運動不足からくるストレスも同時に解消され、良く動いてお腹もすくので食欲が出始めることがあります。
犬が留守番がちな家庭では、留守番する時間が出来るだけ短くなるように家族と話し合って生活パターンを見直すのもおすすめです。犬はとても寂しがり屋なので、留守番で寂しい思いをしたら優しい言葉をかけたりスキンシップを取ったりして愛情を注ぎましょう。
無理に食事を摂らせたり叱ったりしない
食欲があまりない愛犬が心配で、ドッグフードをいろいろ変えたり、手作りの食事を作ったりする飼い主さんもいると思います。それでもあまり食べ事がありますが、無理やり食べさせるのはやめましょう。無理やり食事を取らせることは、それも犬にとって大きなストレスになります。
また、愛犬に対して大きな声で叱ることは避けましょう。犬は大好きな飼い主さんに叱られることはとてもストレスになります。犬が上手に飼い主さんの言うとおりに出来た時には、たくさん褒めてあげるととても喜びます。叱るよりも褒めることを重視して、愛犬と接しましょう。
犬が食欲不振の原因③その他
犬が食欲不振になる原因は、病気やストレスだけではありません。ドッグフードが合わなかったり、食事以外のものを与えすぎていたりなど、食生活に関係することが原因になることもあります。また、高齢になると食が細くなり少しずつ食欲が落ちていきます。ここでは、これらの原因で犬が食欲不振になった時の対処法を見ていきましょう。
フードに飽きた・好みじゃない場合
食欲不振でも、水を飲んだり動き回って元気な様子を見せる場合は、ドッグフードに着目してみましょう。ガツガツとなんでも食べる犬もいますが、中にはとてもデリケートで美食家の犬は、今まで食べていたドッグフードに飽きた時に、食べたがらないことがあります。
また、手作りの食事やおやつを与えている犬にドッグフードを与えると味の付け具合が好みじゃなことで食べないケースも見られます。愛犬が元気な時には、無理やり食べさせないで食器にフードを入れたまましばらく放置します。時間たっても食べない場合は片付けて、すぐに食べ物がなくなることを愛犬に理解させましょう。
おやつの与えすぎの場合
おやつは食べるのにドッグフードを食べない場合は、おやつの与えすぎかも知れません。おやつの量を減らすか、おやつをやめてお腹を減らしてあげましょう。同時に散歩に行ったり、一緒に運動したりして、体を動かすことで、健康な犬なら食欲が出てきます。その時に、おやつではなく栄養バランスが取れたドッグフードを与えましょう。
おやつでお腹がいっぱいになると必要な栄養素が取れていない可能性があります。また、敏感な犬にはドッグフードが変わっても食べてくれるように、時折ドッグフードやおやつを変えて味の変化に慣れさせておくのをおすすめします。また、ドッグフードにトッピングなどをプラスしてあげると、食べ始めることがあります。トッピングも時折変えて、味に変化をつけてあげましょう。
老化が原因の場合
シニア犬は、老化による筋肉の衰えで運動量も減り、食事の量が減っていくことは珍しくありません。また、消化器系も弱って来るので、成犬の時に食べていたドッグフードでは消化しにくくなり、食欲が落ちることもあります。また、味覚が鈍感になったり、歯周病や歯が折れていて思ったように食べられずに、食事を取りたがらないシニア犬もいます。
シニア犬には、食べやすいようにドッグフードをふやかしたり、香りの強いトッピングをプラスしてあげると食用不振が改善する場合があります。トッピングと薬をフードに混ぜて食べさせるのも良いでしょう。一回の食事を取れる量が少ない場合は、少しの食事を数回に分け、必要な栄養素とエネルギーを取らせましょう。あまり食べない場合は、動物病院で獣医師に相談することをおすすめします。

犬が食いつくトッピングで食欲増進!
食欲不振や高齢により食が細くなったり、同じドッグフードでは飽きてしまい食べたがらない犬におすすめなのがおいしそうで匂いが強いトッピングをドッグフードにプラスしてあげることです。ここでは、おすすめの犬が食いつくトッピングをご紹介しましょう。
犬用チーズ
チーズが好きな犬はとても多く、塩分やカロリーが調節された犬用のチーズがたくさん販売されています。日頃からチーズが好きな犬には、細かく刻んでドッグフードにかけるか、ふやかしたドッグフードに混ぜて食べさせてあげましょう。チーズの香りがして食欲が増進されます。
かつお節
かつお節は猫が好きなイメージが強いですが、香りがとても良いので飛びついて食べる犬もいます。細かいかつお節をドッグフードにかけるか、ふやかしたドッグフードに混ぜてあげると良いでしょう。かつお節は、ミネラルやカルシウムを含み脂肪分が少くヘルシーなのでおすすめです。
馬肉
偏食が激しい犬には、馬肉をトッピングするかドッグフードに混ぜて食べさせると食いつきが良くなります。生肉が好きじゃない犬には火を軽く通してあげましょう。ミンチタイプの馬肉の方が、フードに混ぜやすく便利です。馬肉は、高たんぱく低カロリーで栄養価が高いので犬の健康維持にもプラスになるでしょう。
愛犬の食欲不振を改善させよう!
今回は、犬が食欲不振なった時の原因やその対処法についてご紹介しまして参りました。犬が食欲不振になる原因は様々で、愛犬との十分なコミュニケーションを取り、いつもと様子が違うことを早く気づいてあげることが早期の的確な対処に繋がります。原因を見極めて適切な対処法で愛犬の食欲不振を改善してあげましょう。
