【桜の花言葉】海外とはどう違う?日本での意味や由来を品種ごとに解説

花に花言葉があるように、桜にも花言葉が付けられています。しかも、桜の花言葉は海外とも異なり、品種毎でも花言葉が変わってきます。この記事では、日本人がこよなく愛する春の風物詩・桜の花言葉を、桜の種類毎に意味や由来と共に紹介しています。

【桜の花言葉】海外とはどう違う?日本での意味や由来を品種ごとに解説

目次

  1. 桜の花言葉について解説
  2. 桜の特徴や種類
  3. サクラの花言葉の意味や由来
  4. 桜にまつわる言い伝え
  5. 桜の花言葉を覚えて披露しよう

桜の花言葉について解説

春の風物詩と言えば、桜を一番に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?冬の寒い時期を向かえ、年越しも終えてしまえば春が待ち遠しくなり、同時に桜の開花が楽しみになりますよね。冬の寒い時期に咲く桜があれば尚の事、春の桜も待ち遠しくなるのは当然です。今回は、日本人が愛して止まない桜の花言葉について詳しく解説していきましょう。

花言葉は品種や国によっても違う

今回は桜の花言葉を紹介していきますが、花言葉は同じ種類の花であっても、色が違うだけで花言葉が異なるように、桜の種類や国の違いによっても花言葉は変わってきます。西洋では「私を忘れないで」という花言葉が有名です。アメリカでは「精神の美」「優れた教育」とされています。

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桜の特徴や種類

日本人が言う桜はほとんどが「ソメイヨシノ」です。その実、ソメイヨシノは日本の桜の80%を占めており、しかもその全てが1本の木のクローンだという話も有名ですね。ですが、桜はソメイヨシノに限らず実に多くの種類があります。桜の花言葉について紹介する前に、桜の特徴や種類について詳しく紹介しておきましょう。

サクラの特徴

桜と言えば日本人なら知らない人など居ない程に有名な花ですね。桜はバラ科に分類される植物で、サクラ属に属しています。主な原産地は日本・中国・朝鮮半島・ヨーロッパ・北米となっており、日本での開花時期は御存知の通り3~4月の卒入学時分に掛けて、薄桃色の小ぶりな花を一枝に大量に咲かせるのが特徴です。

桜の種類は、山桜が15種類、平地に咲く種が300種類あると言われています。種類によっては、薄桃色の花以外にも、白・濃い桃色の花を咲かせる種もあり、花の後には果実(さくらんぼ)が実る物もあります。

そんな桜ですが、河川の近くに植えられている印象が強くはありませんか?これには明確な理由があり、桜を河川の近くに植えると花見客が見物にやって来て、土手を踏み固めてくれるのではないか?と考えた昔の人の知恵だと言われています。

また、桜の葉の根元には蜜線があり、そこから蜜を採取して食料とする動物が相当数居ます。“アリ”も数多居る動物の中の一種で、アリは桜の蜜を採取するために桜の幹を登ります。その時、桜に集る毛虫も巣に持ち帰るので、桜を毛虫から守ってくれるありがたい存在となっているようです。

桜全体の花言葉

桜の代表的な花言葉に「精神の美」「心の美しさ」「優雅な女性」「優美な女性」があります。その内「精神の美」「心の美しさ」には有名な逸話があり、初代アメリカの大統領であるジョージ・ワシントンが少年時代に鍛冶屋から借りた斧に魅了され、試し切りのために父が大事にしていた桜を切ってしまったという話です。

父がジョージに桜の木を切ったのは誰かと問うと、一瞬戸惑ったものの、すぐに「自分だ」と答えたといいます。息子の正直さを称えた事が由来となり、桜には「精神の美」「心の美しさ」といった花言葉が添えられたとされています。また、この話を元にアメリカでは「優れた教育」という花言葉も付け加えられたそうです。

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サクラの花言葉の意味や由来

一口に桜と言ってもソメイヨシノ以外に314種類もの桜が存在している事が分かりました。ここからは、有名なソメイヨシノから、あまり知られていないメジャーな桜の花言葉を、桜の種類毎に意味や由来と併せて紹介していきます。

ソメイヨシノ

ソメイヨシノは、日本の桜の80%を占める代表的な種類です。開花予想も開花宣言も各地に植えられたソメイヨシノの標本木で行なわれています。そんなソメイヨシノの花言葉は「優れた美人」「純潔」です。ソメイヨシノの美しさを女性に例えた事が由来となっているようです。「純潔」もソメイヨシノの薄桃色の花弁を彷彿とさせる花言葉ですね。

八重桜

八重桜の花言葉は「しとやか」「豊かな教育」「善良な教育」です。意味は“(女性が)物静かで上品な様”、“ゆとりが見えるほどに満ち足りた教育”、“素直で性質が良い教育”となっており、これらの花言葉の由来は、八重桜の見た目が十二単を纏った女性に似ている事から付けられたとされています。

山桜

山桜の花言葉は「純潔」「美麗」「淡白」「高尚」「あなたに微笑む」です。意味は“身心に穢れが無く清らかな事”、“人の目にとまる程美しい”、“物事の感じがあっさりしている”“物事にこだわらない人柄”、“俗っぽくなく程度の高い事”です。「淡白」は寿命が短い様を表したもの、「あなたに微笑む」は山桜を見つけた人が思わず微笑んでしまう様が由来となっています。

枝垂れ桜

枝垂れ桜の花言葉は「優美」と「ごまかし」です。意味は“上品で美しい事”、“騙して人の目を欺く事”です。「優美」の由来は、枝垂れ桜の見た目の美しさを称えた物ですが、「ごまかし」の由来ははっきりとしていません。一説によると、枝垂れ桜の下に立つとその人の姿がはっきり見えない事が由来とされているようです。

彼岸桜

彼岸桜の花言葉は「心の平安」「独立」「精神美」です。意味は“心持ちが穏やかで満ち足りている事”、“他に頼らない事”、“素直な様”となっています。花言葉の由来は、開花時期にあると言われており、他の桜からズレた彼岸の時期(春分の頃)に綺麗に咲く事から「心の平安」や「独立」「精神美」といった花言葉が付けられたとされています。

冬桜

冬桜の花言葉は「冷静」です。意味は“落ち着いていてその場の感情に走らない事”となっています。由来は、冬桜の咲き方にあるようで、冬桜は11~12月の冬時分と、3~4月の春時分に咲く桜として知られています。冬の寒い時期に咲き、寒桜とは違い、「気まぐれ」を起こさない事が花言葉の由来となっているようです。

寒桜

寒桜の花言葉は「気まぐれ」です。意味は“気分が変わり易い”“思い付きや気分で行動する様”となっています。この花言葉が付けられた由来は、寒桜の特徴に関係があります。寒桜は数ある桜の中で一番早く咲く種類で、一般的な開花時期は3月上旬ですが、早い所では1月中旬の冬時分に咲く事もあり、開花時期がズレる事を「気まぐれ」と表現した事が由来となっています。

ウコンザクラ

ウコンザクラの花言葉は「優れた美人」です。意味は“物事の程度が他に比べて勝っている様”となっており、別名「美人桜」と呼ばれるだけの所以があるといった所でしょうか。薄桃や濃い桃色、白などの花弁が多い中、ウコンに似た淡黄緑色の花を咲かせるウコンザクラの特殊性が由来となっているようです。

ヒカンザクラ

ヒカンザクラまたはカンヒザクラとも呼ばれる桜の花言葉は「あでやかな美人」です。意味は“華やかに美しく艶かしい美人”となっており、ヒカンザクラの美しい見た目をそのまま現した花言葉と言えるでしょう。主に台湾や中国に分布しており、日本では沖縄や奄美地方で見られます。濃い桃色が特徴で、まさに「あでやか」という表現がぴったりの桜です。

シバザクラ

桜ではありませんが、名前に桜が入っているので紹介しておきます。シバザクラの花言葉は「合意」「一致」「臆病な心」です。意味は“意思が一致する事”、“2つ以上のものが食い違い無く同じになる事”、“気が弱く些細な事も怖がってびくびくする様”となっています。由来は、シバザクラが密集して咲く様、小さな花が群れて咲く様子を表しているとされています。

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桜にまつわる言い伝え

同じ品種の花であっても色毎に花言葉が変わるように、桜も種類毎で花言葉が違うという事が分かりました。では、最後に桜にまつわる言い伝えについて紹介しておきましょう。

「桜の木の下には死体が埋まっている」

美しい見目で人々を引き付けて止まない桜ですが、同時に美しさの裏に隠された秘密に魅了される人も少なくないようです。「桜の木の下には死体が埋まっている」という一説は、明治時代の小説家・梶井基次郎の短辺小説『櫻の樹の下には』の冒頭に登場しています。

簡単に内容を紹介すると、桜が美しいのには理由があると不安を覚えた主人公が、「桜の木の下には死体という醜い物が埋まっている」と想像する事で不安を解消するというものです。実際、死体が埋められた土の上に咲く花は、大量に綺麗な花を咲かせる事実がある通り、美しい桜の下には死体があるのかもしれないと考えるのは当然なのかもしれません。

また、今では卒業や入学シーズンに咲く事から“めでたい花”という印象を受けがちですが、江戸時代までは、「散る=死ぬ・失敗」という連想から不吉な花として見られていたようです。さらに、散った後すぐに色が褪せる事から「心変わり」を意味し、桜時分の結婚は縁起が悪いとも言われていました。

「庭に桜を植えてはいけない」

今でこそ“めでたい”花として、国民から愛される花となった桜ですが、いまだに不吉な言い伝えが残っています。それが「庭に桜を植えてはいけない」というものです。ただ縁起は関係無く、桜の手入れの難しさが由来となっているようです。桜が成長するためには大量の養分が必要で、庭にある植物達の栄養さえも根こそぎ奪ってしまいます。

しかも、成長してくると枝が伸びて来て日当たりが悪くなってしまいますが、桜の枝を切るとそこから腐ってしまい、桜自体がダメになってしまいます。さらに、根も大きく張るため、家の基礎を持ち上げたり、水道管などを破壊する可能性もある事から、庭に桜は植えてはいけないと言われるようになったのです。

仕込み客「サクラ」の由来

言い伝えとは異なりますが、仕込み客の事を「サクラ」と呼びますよね?この「サクラ」の由来は、江戸時代の歌舞伎を無料で見る代わりに、舞台を盛り上げる役割を与えられた人を「サクラ」と呼んでいたためだとされています。桜は咲いてその場を持ち上げるけれど、すぐに散って静かになってしまう点が仕込み客の「サクラ」の由来となっているようです。

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桜の花言葉を覚えて披露しよう

花見で見かける桜はソメイヨシノがほとんどですが、花見の席の余談として、桜の種類や名前、花言葉の意味やその由来を語れれば盛り上がる事もあるでしょう。是非、桜の種類毎の花言葉を覚えて、宴の席で披露してみてください。

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2023-12-09 時点

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