犬の妊娠期間は9週間!兆候や飼い主が注意すべきポイントを全て解説!

飼い犬の妊娠や出産時に飼い主が不安な顔をしていると、犬も不安な気持ちになってしまいます。犬の妊娠・出産の兆候や妊娠中に注意すべきポイントを確認し、冷静に対処しましょう。こちらでは、犬の妊娠の注意点や子犬の人工飼育方法についてご紹介します。

犬の妊娠期間は9週間!兆候や飼い主が注意すべきポイントを全て解説!

目次

  1. 犬の妊娠期間や兆候などを解説
  2. 犬の行動でわかる妊娠・出産の兆候
  3. 犬の妊娠中に注意すべきポイント
  4. 生まれたての子犬の人口飼育方法
  5. 犬が妊娠しているか確認してみよう!

犬の妊娠期間や兆候などを解説

飼い犬が妊娠すると、犬よりも飼い主の方が心配になりやすいです。子犬を生ませようと飼い犬を妊娠させたとしても、妊娠期間は普段と様子が異なるので飼い主が戸惑うことも多いかもしれません。飼い主が慌てたり、不安な顔をしていたりすると犬に不安な気持ちが伝染するので注意しましょう。こちらでは、犬の妊娠期間や兆候をご紹介します。

妊娠期間は約9週間

犬の妊娠期間は9週間なので、人間の妊娠と比べるとかなり期間が短いです。大型犬や小型犬、犬種などによっての妊娠期間の違いはありませんが、人間同様に妊娠期間に前後1週間ほどの幅があります。

およそ2か月の間に病院での検査や出産に向けての準備をしなければならないので、慌ただしい妊娠期間となります。妊娠・出産によって犬の体調や気性も変わることがあるので、飼い主は事前に犬の妊娠・出産について学んで冷静に対処するようにしましょう。

妊娠しやすくなる環境

犬は年に2回ほど発情する期間があります。生理による出血から9日ほどで排卵期に入るので、そのタイミングで交配させます。犬が妊娠しやすいのは、排卵の4~5日間です。この期間はオス犬を許容するようになるので、パートナーの犬と一緒に過ごせるように環境を整えましょう。交配させるパートナー選びも大切です。

メス犬よりも大きいオス犬をパートナーにしてしまうと、赤ちゃんの身体も大きくなりやすいので難産の可能性が高くなります。相性もありますが、できればメス犬よりも小さな身体のオス犬をパートナーにすると安心です。また、メス犬を交配させる年齢は1歳半~6歳頃が適しています。妊娠出産は母体に負担がかかるため、適齢期でないと難産になってしまうこともあるようです。

犬の行動でわかる妊娠・出産の兆候

犬同士を交配させたからと言って、必ずしも妊娠するわけではありません。また、犬は言葉を喋ることができないので、自分の妊娠を飼い主に伝えることができません。犬の妊娠を確認するためには、犬の行動を観察して妊娠の兆候をキャッチしましょう。

また、飼い主が出産時の兆候や犬がよくする行動を知っておくと、いざという時にスムーズに対処できます。こちらでは、犬の行動でわかる妊娠・出産の兆候を妊娠期間別にご紹介していきます。妊娠時の犬をサポートするためにもチェックしていきましょう。

1〜3週目:つわり開始

犬同士を交配させてから約21日間は妊娠初期に分類されます。受精卵が子宮に上手く着床すれば、無事妊娠して妊娠時の兆候が現れます。妊娠初期の症状は、食欲が低下する、味覚が変わる、嘔吐などです。人間の妊娠初期のつわりと同じような症状です。

飼い犬のいつもと違う症状に不安になるかもしれませんが、犬のつわりは大体1週間ほどで収まってきます。また、犬には人間が使うような妊娠検査薬がないため、交配してから約3週間後にエコー検査で妊娠しているかどうかを確認します。妊娠しているかどうかわからない期間は、シャンプーや過度な運動は避けてゆったりと過ごさせるようにしましょう。

4〜6週目:体型への変化

4〜6週目は犬の妊娠中期に当たり、エコー検査で赤ちゃんの胎嚢や心拍に確認ができます。この時期は、乳首周辺の毛が抜けたり、乳腺が張ったり、オリモノのようなものが発生したりすることがあります。お腹も徐々に膨らみ始めて、低下していた食欲も回復していく時期です。

フードは妊娠授乳期用のものを用意して与えましょう。妊娠授乳期用のフードはカロリーが高いので、普段のフードに少しずつ混ぜて徐々に移行していくといいでしょう。また、安定期なので、シャンプーや適度な運動も再開してOKです。

出産時:行動・気性の変化

7週以降は妊娠後期になり、食欲が旺盛になる犬が多いです。妊娠後期は階段や段差のある場所などは危険なので、犬が近づけないようにゲートやフェンスを使って囲うようにしましょう。1日の食事量は守るようにし、フードを与えすぎないようにしましょう。

犬によってはお腹が大きくなると胃が圧迫されて1度に食べられる食事量が減ってしまう場合もあります。そんな時は、1日の食事量を小分けにして時間をあけて与えるといいでしょう。予定日の4~5日前になると、レントゲン検査で子犬の大きさや数を確認することができます。子犬の数は個体差がありますが、母体が小型犬だと1~3匹、大型犬だと5匹くらい産まれることがあります。

出産が近づくと、犬は巣作り行動をしたり、落ち着きなくウロウロしたりします。巣作りは前足で地面を掘るような行動です。飼い主も出産に向けて準備を始めましょう。出産当日は食欲が低下し、トイレが頻繁になります。これは、犬がお腹の中を空にしようとしているからです。出産に向けて段々と体温も下がっていき、陣痛が始まって出産となります。

犬の妊娠中に注意すべきポイント

犬の妊娠・出産の兆候や行動が分かったところで、次は犬の妊娠中に注意すべきポイントをご紹介していきます。犬の健康管理をきちんとすると共に、出産費用や準備物についても慌てないようにチェックしておきましょう。

妊娠が予想されたら病院へ

犬に妊娠の兆候や行動が見られた場合は、病院のエコー検査で確認しましょう。交配後約3週間経過してれいれば、エコー検査で妊娠の確認ができるはずです。妊娠の兆候や行動が見られても、実は偽妊娠の場合もあります。

偽妊娠は乳腺が張ったり、つわりのような症状を起こしたりすることがあるので、エコー検査で子犬を確認するまではぬか喜びしない方がいいかもしれません。また、犬は一般的に安産と言われることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。自宅で出産させるとしても妊娠中は動物病院で検診を行うようにしましょう。

出産費用・準備物を把握

犬の出産費用は数万~20万円ほどかかります。妊娠確認をするエコー検査は4000~5000円、子犬の数や母犬の骨盤の状態を確認するレントゲン検査は4000~5000円、動物病院で出産を診てもらう場合は5~10万円ほど出産費用がかかります。出産費用は帝王切開、陣痛促進剤の有無などで変わります。病院にお願いする予定なのであれば、費用を確認しておくといいでしょう。

自宅で出産する場合は出産費用はかかりません。自宅出産に必要なのは、出産間近の体温を確認する体温計、母犬が落ち着いて出産できる産箱、子犬の体重を確認するためのはかり、乾いた清潔なタオル、へその緒を切るためのハサミと糸、洗面器などです。

親犬の健康管理を入念に

妊娠中は親犬の健康管理を入念に行いましょう。妊娠初期はシャンプーや過度な運動は控え、妊娠後期は階段や段差などに注意するようにしましょう。食事は妊娠授乳期用のフードに切り替え、1日の食事量を守って与えるようにしましょう。

難産の場合は病院で出産を

一般的に犬は安産と言われているので自宅出産を選択する飼い主も多いですが、犬種によっては難産になりやすい場合があります。ヨークシャーテリアやチワワのような超小型犬は妊娠出産が母体の負担になりやすく、難産になることが多いようです。

また、ブルドッグのように頭の大きな犬種も子犬が中々出てこれずに難産になることがあります。飼い犬の出産で心配なことがある場合は検診時に相談するようにしましょう。難産が心配な場合は、病院で出産にするといいでしょう。子犬が出てこない、母体への負担が大きい場合は、帝王切開で出産することもあります。

生まれたての子犬の人口飼育方法

生まれたての子犬の人口飼育方法についても知っておきましょう。基本的には母犬が子犬の哺乳も温度管理も行いますが、母犬が子犬の面倒を見れない場合もあります。そんな時は、飼い主がサポートして子犬を育ててあげましょう。

哺乳方法

子犬は生後5日間は約2~4時間おきに母乳を飲むので、人口哺乳も同じ間隔で行うようにしましょう。犬用粉ミルクを用意し、体重や日齢に合わせた分量をお湯に溶かして哺乳瓶で与えます。ミルクは人肌に冷ますようにしましょう。吸う力が弱い仔犬には哺乳瓶ではなく、スポイトを使って与えるといいでしょう。

排泄方法

子犬は生後3週間頃に自分で排泄するようになります。それまでは、母犬が子犬の肛門や外陰部を舐めて刺激して排泄させます。人間が行う場合はお湯で湿らせた柔らかい布や脱脂綿、ティッシュなどで肛門や外陰部を刺激します。哺乳後のタイミングで毎回排泄させるようにしましょう。

犬が妊娠しているか確認してみよう!

犬の妊娠期間の兆候や注意すべきポイントをご紹介しました。犬の妊娠期間は人間と比べてかなり短い期間なので、出産時に慌てないように事前に出産準備をしておくようにしましょう。出産後に母犬をサポートできるよう、子犬の飼育についてもチェックしておくと安心です。

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