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犬の遠吠えはオオカミがルーツだから?やめさせる方法や注意点も解説
犬の遠吠えとは「ワオーン」と遠くまで響くような鳴き方です。オオカミのように大きな声で鳴くので近所迷惑を心配する飼い主さんもいるかもしれません。こちらでは、犬が遠吠えする理由についてご紹介します。遠吠えをやめさせる方法についてもチェックしましょう。

犬が遠吠えをする原因や対策を紹介!

犬が他の犬の鳴き声や夕方のチャイムの音に反応して、遠吠えをしたことがありませんか?いつもの「ワン」という鳴き声とは違い、遠吠えは「ワオーン」と大きな声で遠くに向かって鳴きます。大きな鳴き声なので、近所迷惑などを心配する飼い主さんも多いでしょう。こちらでは、犬が遠吠えする理由、やめさせる方法についてご紹介します。
祖先であるオオカミの名残り

犬の祖先であるオオカミは仲間とコミュニケーションをとるときに遠吠えをする習性があります。具体的には仲間と狩りに出る際の声掛け、自分の居場所を伝える、縄張りを守るときなどに遠吠えをします。

犬が遠吠えをするのは、オオカミの習性の名残ではないかと言われています。しかし、ペットとして飼育されている犬は仲間と行動しているわけではないので、遠吠えの理由は他にもあるようです。ストレスが原因で遠吠えをする犬もいるので注意しましょう。飼い主さんは犬が遠吠えする理由を考え、上手に対処していくことが大切です。
犬が遠吠えをする理由

遠吠えをする犬を叱る飼い主さんも多いかもしれません。無駄吠えのように遠吠えするのであれば、きちんとしつける必要がありますが、他に理由がある場合も。遠吠えがストレスや認知症などのサインになっていることもあるのです。こちらでは、犬が遠吠えをする理由についてご紹介します。
仲間とコミュニケーションを取るため

突然、犬が外に向かって遠吠えすることがあります。短時間の遠吠えなら、仲間とコミュニケーションをとっている可能性が高いです。オオカミが遠吠えで仲間とコミュニケーションをとるのと同様に、犬も仲間の遠吠えに反応しているのです。犬の聴覚は優れているので、人間には聞こえない他の犬の遠吠えをキャッチします。返事をするために遠吠えしているのかもしれません。
仲間の遠吠えと勘違いしている

外部の音を仲間の遠吠えと勘違いして、返事をする犬もいます。救急車や消防車、パトカーなどのサイレン、夕方のチャイム、雷の音などに反応することが多いです。大きく鳴り響く音は、犬にとっては仲間の遠吠えに聞こえるのかもしれません。
ストレスが引き金になっている

ストレスが理由で遠吠えする犬もいます。大きな声を出す遠吠えは、ストレス解消の意味で行っているのです。遊ぶ時間や運動時間が足りないと犬はストレスを溜めます。雨で散歩に行けなかった、飼い主さんが忙しくて犬に構えなかったなど、犬のストレスになっていそうなことはありませんか?犬にストレスが溜まっていそうなら、室内でもいいので犬と遊んであげましょう。
寂しさや不安感がある

犬は寂しさや不安感から遠吠えすることもあります。元々群れで行動する犬は、ひとりで過ごすことに慣れていません。留守番が長い、飼い主さんとのコミュニケーションが少ないなどの状況が続くと、不安な気持ちになりやすいのです。

留守番中に遠吠えするのであれば、分離不安を起こしている可能性もあります。分離不安とは、飼い主さんと離れることで不安な気持ちになる心因性の病気です。分離不安になると、遠吠えだけでなく、粗相、物を壊す、自傷行為をするなどの問題行動を起こす場合も。犬の様子をよく観察し、遠吠え同様に問題行動が続くようなら病院に相談しましょう。
認知症の可能性がある

シニア犬の遠吠えは、認知症が理由の場合もあります。シニア期になると体だけでなく脳の機能も衰え、認知症を患う犬がいます。犬の認知症の症状は昼夜逆転、無反応、クルクルと回って落ち着きがない、粗相、遠吠えなどです。認知症になると不安感が強くなる犬も多いので、飼い主の姿が見えないと遠吠えすることもあります。
犬の遠吠えをやめさせる方法と注意点

オオカミの頃の名残、犬の習性といっても、犬が遠吠えをすると気になる飼い主さんも多いはず。こちらでは、犬の遠吠えをやめさせる方法をご紹介します。犬がストレスや不安感から遠吠えをしているときは、叱っても逆効果になるので注意しましょう。遠吠えをする理由に合わせて、対処していくことが大切です。
運動不足解消に散歩に連れて行く

ストレスから遠吠えをしているのであれば、散歩に連れ出すのがおすすめです。運動することでストレスが解消されるはず。また、スキンシップを増やすようにしましょう。大好きな飼い主さんとの触れ合いが増えることで、犬の気持ちが安定します。留守番中の遠吠えが心配なときは、出かける前に散歩や遊び、スキンシップの時間を増やすと効果があります。
不安そうな時はおもちゃを与える

遠吠えをやめさせる方法として、犬におもちゃを与えるのもおすすめです。おもちゃで遊ぶことで、不安感や寂しい気持ちが紛れるはずです。飼い主さんがいるときは一緒に遊ぶようにし、留守番中はひとりでも安全に遊べるおもちゃを与えるといいでしょう。
遠吠えに反応しない

万が一犬が遠吠えをしてしまっても、怒らないように注意してください。飼い主さんに構って欲しくて遠吠えする犬もいます。この場合、飼い主さんが遠吠えに反応することで犬の遠吠えがエスカレートする可能性があります。要求としての遠吠えのときは、飼い主さんは遠吠えに反応せずに無視するようにしましょう。飼い主さんが反応しないと分かれば、諦めて遠吠えをやめるかもしれません。
飼育環境を改善する

外飼いの犬はサイレンの音に反応して遠吠えしやすいです。遠吠えをやめさせるためには、飼育環境を見直しましょう。サイレンが聞こえないように、思い切って室内飼いにするのもいいかもしれません。室内飼いの犬の遠吠えをやめさせるときは、窓を閉めるなどして室内の防音を見直すといいでしょう。
病気の場合は動物病院へ相談する

認知症や分離不安などが原因で遠吠えするのであれば、動物病院に相談しましょう。サプリメントや治療薬を処方してもらうことで、犬の遠吠えが減ることもあります。認知症になると昼夜逆転し、夜に遠吠えをすることもあります。

認知症による遠吠えは、飼い主さんが疲弊するだけでなく、近所迷惑にもなるので心が休まりません。昼夜逆転は昼間に犬に活動させることで対処するのがおすすめです。遊びや散歩などで犬を疲れさせて、夜に眠れるように飼い主さんが調整してください。
犬用のストレス解消グッズ

オオカミの頃の名残で遠吠えしているのなら短時間で済みますが、ストレスや不安感からの遠吠えは長く続くこともあります。遠吠えをやめさせるためにも、犬のストレスを上手に解消してあげましょう。こちらでは、犬のストレス解消グッズをご紹介します。
Yoyipet/おやつボール
犬のストレス解消におすすめなのが、Yoyipet「おやつボール」です。ドライフードやおやつをボールの中に入れることができるので、犬が中の食べ物を出そうと夢中になって遊ぶことができます。タイマー機能がついており、音を鳴らしてペットを引き付けます。耐久性が高く、犬が舐めても安全な素材でできたおもちゃなので、お留守番中のおもちゃにもぴったりです。
NewSoul /ノーズワークマット
NewSoul「ノーズワークマット」は、犬の探知欲求を満たすおもちゃです。マットにたくさんのヒダやポケットがついており、おやつやフードを隠すことができるようになっています。犬は嗅覚をたよりに食べ物を探すので、刺激的な遊びになります。
マットに鼻をつけたり、穴掘りしたりしながら食べ物を探すので、知育玩具としても活躍するおもちゃです。運動不足やストレス解消にも役立つので、遠吠え対策として使ってみましょう。初めて遊ぶときは飼い主さんがおやつを手に持ってマットに隠すところを犬に見せてあげると、遊び方を理解しやすいです。
ドギーマン/毎日ハミガキコットンループ
ドギーマンの「毎日ハミガキコットン」は、ストレス解消だけでなくデンタルケアもできるおもちゃです。柔らかめのロープタイプのおもちゃなので、タオルや靴下、ぬいぐるみなどの柔らかいものが好きな犬におすすめ。噛んでも害のないロープは安心して犬に与えることができます。
ロープは編み込みになっていて、噛んだときに歯がロープに食い込む仕様です。歯垢が取れるので、毎日の歯のお手入れにもぴったりです。噛み心地が気に入る犬も多いので、1度試してみるといいでしょう。留守番の際に、おやつボールと一緒に与えて遊んでもらうのもいいかもしれません。
原因を見極めて犬の遠吠え対策をしよう

犬が遠吠えをする理由や対処法をご紹介しました。仲間とのコミュニケーションで遠吠えするのはあまり心配ありませんが、ストレスや不安感から遠吠えしているのであれば対処が必要です。犬の不安感が和らぐように、遊びや運動、飼い主さんとのスキンシップを増やしていきましょう。遠吠えの理由を見極めて、対処してあげてください。
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