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犬のトイレの回数が増えたら膀胱炎かも!飼い主にできる予防法も伝授
犬が膀胱炎になる原因や症状、治療方法についてまとめました。膀胱炎は、犬が気をつけておきたい病気の1つです。もし、犬がトイレをするときに異変を見せたら膀胱炎に注意が必要になります。原因や症状を把握して、膀胱炎を改善できるようにしましょう。

犬の膀胱炎の原因や症状を解説
犬の健康を守るためには、さまざまな病気に気をつけることが大切になります。その中でも特に注意しておきたいのが、膀胱炎です。犬は膀胱炎になる可能性があるため、日頃の生活習慣で予防していくことが大切になります。膀胱炎の原因となるものを取り除き、主な症状を把握しておくことで、病気の悪影響を避けられるのではないでしょうか。
治療や予防方法もチェック
本記事では、膀胱炎の原因や症状、治療方法についてまとめました。犬が気をつけたい病気の1つである膀胱炎は、飼い主が注意をすることで避けることができます。犬につらい思いをさせないためにも、膀胱炎の原因や症状について学び、防ぐようにすることが重要です。膀胱炎になってしまった場合の治療や対処法についてもご紹介するので、参考にして見てください。
要注意!犬の膀胱炎の症状
犬が膀胱炎になっているか否か自宅で判断するためには、主な症状について把握しておくことが大切です。膀胱炎の症状を知っていれば、犬におかしな様子が見られたときに対処しやすくなります。排尿は、犬の健康をチェックするための重要なキーポイントです。犬がトイレをするときの様子をよく観察して、膀胱炎の症状を見逃さないようにしましょう。
トイレの回数が増える
犬は、膀胱炎になるとトイレの回数が増えます。膀胱に少量の尿が溜まっただけでも尿意を感じるようになるのが原因です。犬が何度もトイレをして、尿が少量しか出ないようなら膀胱炎になっているかもしれません。普段のトイレの回数よりも多すぎていないか、尿の量はどのくらいかをチェックして膀胱炎の症状を見極めるようにしてください。
排尿を嫌がる
膀胱炎の症状が進んでいくと、膀胱から尿道へと炎症が広がっていきます。尿道に炎症が広がると、トイレをするときに痛みが出てくるため、排尿を嫌がるようになります。犬がトイレをするそぶりを見せながらも、排尿をしないのであれば、痛みを感じているのかもしれません。膀胱炎は排尿しづらくなることもあるため、注意が必要な病気です。
尿に血が混ざる
膀胱に炎症が起きると、膀胱内で出血することがあります。膀胱内に溜まった出血がトイレをしたときの尿に混ざるのも、膀胱炎になったときによく見られる症状です。尿に血が混ざり、赤に近い色になるため、飼い主が気付きやすい症状の1つでもあります。犬の健康状態をチェックする場合は、尿の色がおかしくなっていないかも確認するようにしてください。
また、膀胱が細菌に感染している場合は血尿が出るだけでなく臭いがキツくなることもあります。犬がトイレをした際に明らかに普段とは違う異臭がしたら注意が必要です。こうした膀胱炎の症状を見逃さず、早期発見につなげていきましょう。
犬が膀胱炎になるおもな原因
犬が膀胱炎にならないためには、原因を把握しておくことも大切です。膀胱炎の原因を取り除くことで、健康的な状態を保ちやすくなります。続いては、どのような原因で犬が膀胱炎になるのかをチェックしていきましょう。さまざまなことが膀胱炎の原因となり得るので、普段から犬の健康管理を行い、膀胱炎にならないように意識してみてください。
ウイルス等に感染している
膀胱炎の原因として最も多いのが、ウイルスや細菌の感染です。ウイルスや細菌に感染することで炎症を起こし、さまざまな症状が出てきます。免疫力が落ちている高齢犬は、特に細菌・ウイルス感染しやすいと言われているため注意が必要です。普段から栄養素しっかりとり、良質な睡眠を取ることで免疫力を高めることが大切になります。
泌尿器に結晶や結石が出来ている
次に膀胱炎の原因として考えられるのが、泌尿器に結石や結晶ができているということです。犬の結晶は、ストルバイトやシュウ酸カルシウムが原因となることが多く、普段の食事で気をつける必要があります。結晶が大きくなると結石となり、膀胱炎を引き起こしやすくなるのに加え、排尿を困難にします。こうした病気にも気をつけるようにしてください。
その他の病気を患っている
上記の原因に当てはまらない場合は、そのほかの病気を患っている可能性が高くなります。膀胱腫瘍・前立腺炎など、膀胱炎を引き起こす病気はさまざまです。膀胱腫瘍は、腫瘍が膀胱内にできることで炎症を引き起こします。悪性腫瘍の場合は、他の器官にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。去勢をしていない雄犬は、前立腺炎に要注意です。
前立腺に起きた炎症が膀胱に広がり、膀胱炎になります。また、放置すると危険な状態「尿閉」も膀胱炎の原因になる可能性があるので気をつけてください。尿閉は、膀胱腫瘍や結石によって排尿が全くできなくなる状態です。尿閉になってから48時間で死に至ることも多いとされているため、早期治療が必要不可欠です。
犬の膀胱炎への対処法
膀胱炎は、きちんと治療を行えば症状が改善する病気です。膀胱炎の症状が見られたら、適切な対処を行い、健康的な状態を取り戻していきましょう。膀胱炎が疑われる場合に行っておきたい対処法についてまとめました。犬が膀胱炎になったときの参考にしてみてください。
病院で検査を受ける

犬が膀胱炎になったら、まずは尿検査を行います。血液が含まれていないか、細菌・ウイルスに感染していないかを調べるほか、尿結晶・結石の有無も調べます。尿の濃度を数値化することで、状態を確認するのも尿検査において重要なポイントです。
尿路結石の疑いがある場合は、レントゲン検査で大きさや数を調べます。また、超音波検査を行い、尿路結石や腫瘍の有無、膀胱炎の進行状態を調べることもあるため、獣医師の指示に従ってください。このような検査を行い、膀胱炎の原因と特定し、適切な治療を行います。
治療は投薬や食事療法がメイン

膀胱炎はウイルスや細菌に感染して引き起こされる場合が多いので、抗生物質による投薬治療がメインになります。結石や結晶が原因の場合は、食事療法を行うのが一般的です。ストルバイト結石は、食事療法によって改善することができます。シュウ酸カルシウム結石の場合は、再発を予防できても結石を取り除くことはできないので、必要に応じて手術の可能性があるかもしれません。
膀胱炎は、再発しやすい病気です。もし、膀胱炎の症状が再び見られるようなら早めに動物病院へ連れて行ってください。膀胱炎が続くと尿閉の状態になってしまうかもしれないため、早期治療が重要になります。
犬の膀胱炎を予防する方法
犬の膀胱炎は、飼い主が犬の健康状態を観察し、飼育環境や食事面を少し意識するだけで予防することができます。どのようなポイントを意識すれば良いのかチェックして、犬の膀胱炎を予防していきましょう。
排尿を我慢させない

排尿を我慢させると尿の濃度が濃くなり、膀胱炎の原因となる尿路結石ができやすくなります。排尿をする環境を整えてあげて、我慢させないようにしましょう。トイレや犬の陰部を清潔に保ち、排尿しやすい状態を作ることも大切になります。
しっかり水分を摂取させる

尿の濃度を高めないために、十分な水分補給をすることも大切です。犬にたっぷりと水分補給させると尿の濃度が薄くなるので、膀胱炎の予防に繋がります。ただし、犬にミネラルウォーターを与えるのはNGです。ミネラルの過剰摂取により、尿路結石ができやすくなります。
犬の水分補給に最適な食べ物
「水分補給をしてもらいたけど、なかなか水を飲んでくれない」という場合は、果物や野菜を活用するのもおすすめの方法です。豊富な水分と栄養を含んだ果物や野菜は、適量を与えることで健康的な体作りに役立ちます。水分補給に最適な果物をチェックしていきましょう。
ビタミンが豊富な「梨」
梨は9割が水分で構成されているため、水分補給に最適な果物と言えます。水分が豊富なだけでなく、ビタミンCやビタミンB群を含んでいるのも嬉しいポイント。体を冷やす効果があるので、熱中症が気になる季節にもおすすめです。
便秘にも効果的な「大根」
大根も水分が豊富に含まれているため、水分補給に役立ちます。大根に含まれるジアスターゼは、腸の働きを整える働きを期待できるのが特徴です。便秘がちな犬に与えることで、老廃物をスムーズに排出できるようになると言われているので、活用してみてください。
日頃の意識で再発を予防しよう!
犬は、一度膀胱炎にかかると再発してしまう可能性が高くなります。膀胱炎を再発させないためには、適切な食事療法・水分補給が必要不可欠です。膀胱炎の原因となるものを排除し、水分補給ができる環境を整えてください。また、排尿しやすい環境を作ることも大切です。日頃から意識して、膀胱炎を防いでいくようにしましょう。
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