白内障は高齢犬の病気とは限らない?初期症状をチェックして早期受診しよう

犬の目が白く濁っているのなら、白内障の可能性があります。白内障が進行すると失明することもあるので、適切な治療が必要です。こちらでは、犬の白内障の原因や初期症状についてご紹介します。治療方法や予防に役立つサプリメントもチェックしましょう。

白内障は高齢犬の病気とは限らない?初期症状をチェックして早期受診しよう

目次

  1. 犬の白内障の原因・症状を解説!
  2. 犬の白内障のおもな原因
  3. 犬の白内障の初期症状
  4. 犬の白内障を治療する方法
  5. 犬の白内障の予防・対策
  6. 白内障予防におすすめのサプリメント
  7. 犬の白内障は早期発見が重要!

犬の白内障の原因・症状を解説!

白内障は人間だけでなく、犬もかかることがある目の病気です。進行すると視力を失うこともあるので、早期発見・治療を行うことが大切。しかし、飼い主さんが犬の白内障に気づかないケースも多いです。

犬は聴覚や嗅覚が鋭い動物なので、視力が低下していても普段の行動とあまり変わりません。そのため、飼い主さんが気づいた時には白内障が進行していることもあります。こちらでご紹介する白内障の初期症状を参考に、犬の目の状態をよく観察してみてください。

白内障は視力低下をきたす病気

目が白く濁った状態になる白内障は、視力低下を引き起こす病気です。目の中には水晶体というレンズがあり、目の中に入ってきた光を屈折させて網膜に光を届ける仕組みになっています。しかし、白内障になると水晶体が白く濁ってしまうので、視界がぼやけて視力低下を引き起こします。白内障は進行すると失明する恐れもあるので注意が必要です。

なりやすい犬種や治療法も確認

白内障は人間同様に高齢になって発症することが多いですが、生後数か月の犬が白内障になったケースもあります。シニア期に入っていない犬であっても白内障を患う可能性はあるので、白内障の症状や治療法などを把握しておくと安心です。また、遺伝的に白内障になりやすい犬種もいるので注意が必要です。犬種については後ほど詳しくご紹介します。

犬の白内障のおもな原因

犬の目が白く濁る白内障は、必ず発症する病気ではありません。若くしてかかる犬もいれば、高齢になっても発症しない犬もいます。こちらでは、犬が白内障になる原因についてご紹介します。白内障になる原因を知っておけば、対策もしやすくなるはずです。

遺伝など先天的な要因

遺伝が原因で白内障になる犬もいます。プードル、マルチーズ、シベリアン・ハスキー、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、ゴールデン・レトリバーなどの犬種は遺伝により白内障になりやすいです。遺伝性の白内障の場合は先天的に水晶体内の代謝機能が低いため、水晶体が濁りやすいのです。

若い犬の発症率も高く、生後数か月から数年とかなり早い時期に白内障になってしまうケースも。遺伝的に白内障の心配がある犬種を飼っているのなら、子犬の時期から目の濁りや犬の行動などに注意しましょう。

老化など加齢性の要因

人間同様に老化などの加齢性の要因で白内障になることもあります。7~8歳頃になると、徐々に目が白くなって白内障の症状が見られるようになります。遺伝的に白内障にかかりやすい犬種は、老化という要因がプラスされることで発症する可能性が高いです。

糖尿病など代謝性の要因

犬が糖尿病を患っている場合は注意してください。糖尿病などの代謝性の病気が白内障の原因になることがあるからです。糖尿病は血液中の糖分が高くなる病気です。血液だけでなく眼球内の液体の糖分も高くなるので、水晶体内の代謝が正常に働かなくなります。代謝が上手くいかないと水晶体が破壊されるので、白内障になってしまうのです。

緑内障など続発性の要因

視野が狭くなる緑内障、目が炎症するブドウ膜炎、水晶体の位置がずれる水晶体脱臼などの眼病が原因で白内障になることもあります。こういった眼病になると水晶体の周囲の組織の炎症や異常が起こるため、水晶体内の代謝が正常に働かなくなります。

代謝異常は水晶体に負担をかけ、目が白くなるだけでなく充血を伴うことも。このように眼病が原因で白内障になることを続発性の白内障と呼び、治療するためには原因となる眼病を先に治す必要があります。

目の怪我など外傷性の要因

事故などで目を怪我をした場合、水晶体やその周囲を損傷する可能性があります。外傷によってブドウ膜炎になり、続発性の白内障になることも。生活スペースに物が多いとぶつかって目に怪我をしたり、散歩中に茂みに入るのが好きな犬は、草木で目を傷つけることがあるので注意が必要です。

犬の白内障の初期症状

犬は言葉を発することができないので、視力低下を飼い主さんに伝えることができません。犬の様子をよく観察し、飼い主さんが早めに症状を発見することが大切です。こちらでは、犬の白内障の初期症状をご紹介します。もし症状が見られる場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

物にぶつかったり散歩を嫌がる

白内障になると物にぶつかったり、階段の上り下りや散歩を嫌がったりするなどの症状が出てきます。これは視力が低下していることが原因です。視界がぼんやりとしているため、遊んでいるときにボールを見失うなどの症状が出ることも。

目が見えない不安から攻撃的になったり、夜鳴きをしたりと情緒不安定な状態になることもあります。犬の様子がいつもと違うなら、それが視力低下によるものなのかを考えてみるといいでしょう。

目が白っぽくなる

視覚的に白内障の症状を発見することもできます。白内障になると目が白く濁ったり、瞳孔が常に開いている状態になったりします。遺伝的に白内障を引き起こしやすい犬種を飼っているのなら、子犬のうちから目の状態を見ておくといいでしょう。

犬の白内障を治療する方法

犬の白内障の原因や症状が分かったところで、次は治療方法をご紹介します。白内障を治療する方法は投薬と外科手術の2種類です。どちらの治療をするかは白内障の進行度合いなどによって変わります。犬の状態によっては外科的手術を希望しても手術にOKが出ない場合も。こちらでは、投薬、外科手術それぞれの治療の特徴をチェックしていきましょう。

進行を遅らせる「投薬」

投薬治療は混濁抑制の作用がある点眼薬や白内障の進行を遅らせる内服薬などを利用します。初期の白内障は投薬で治療することが多いです。ただし、こういった内科的治療は白内障の進行を遅らせる効果はありますが、完治させることができません。完治を目指すのなら外科的治療が必要になります。しかし、白内障の進行状態によっては手術をしても完治が望めない場合もあります。

根本的な完治を目指す「外科手術」

白内障の根本的な完治を目指すのなら外科手術をすることになります。手術では白く濁った水晶体を超音波の振動で細かく砕いて取り除き、削った水晶体の代わりに人口レンズを挿入します。人間の白内障手術は短時間で安全にできますが、犬の白内障手術は難易度が高いです。

高度な専門技術や医療機器が必要であり、治療費も片目だけの手術で20~40万円と高額です。術前の精密検査、術後の通院や投薬の費用もあるのでお金がかかります。術後も3~4日程度の入院、投薬と点眼治療が必要になります。術後の経過観察で通院しなければならないので、飼い主さんの負担も大きいです。

犬の白内障の予防・対策

白内障の予防方法ははっきりとしたものが確率されていません。遺伝的に白内障になりやすい犬種は若くして発症することもあるため、早期発見で視力低下の進行を遅らせることが重要になります。定期的に目の検査を行い、飼い主さんが犬の様子をよく観察するようにしましょう。こちらでは、犬の白内障の予防や対策をご紹介します。

抗酸化成分を摂取する

白内障の原因には酸化ストレスが関係しているという説があります。酸化ストレスとは活性酸素が健康な細胞を酸化させてダメージを与えたり、老化させたりすることです。白内障を含む病気の原因になるだけでなく、疲れやすくなったり、集中力がなくなったりすることも。病気や老化を予防するためにも、酸化ストレスから犬を守ることが大切です。

酸化ストレスへの対策として、抗酸化作用のある食べ物やサプリメントを摂取させましょう。ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、プロポリス、アガリクス、β-カロテンなどは抗酸化作用のある成分です。白内障予防のサプリメントにはこういった成分が含まれていることが多いです。毎日食べるフードの栄養素を確認し、足りない分はサプリメントで補うといいかもしれません。

定期的に目の検査を行う

目の検査を定期的に行うようにすれば、白内障の早期発見に繋がります。特に遺伝的に白内障になりやすい犬種の場合は、若い頃から目の状態に注意してください。目の検査は1年に1回を目安に行うと安心です。飼い主さんも犬の目を見て、いつもと違うところがないか確認する習慣をつけておきましょう。動物病院で目の状態を確認する方法を教えてもらうのいいかもしれません。

白内障予防におすすめのサプリメント

犬は人間よりも聴覚や嗅覚が優れているため、視力が低下してもあまり支障がないとも言われています。しかし、視界がぼやけてくるのは犬も不安なはずです。できるだけ健康な状態の目を保つためにも、サプリメントや健康補助食品などで白内障を予防するといいでしょう。こちらでは、白内障予防におすすめのサプリメントをご紹介します。

毎日愛眼/ブルーベリー&ルテイン

毎日愛眼「ブルーベリー&ルテイン」は、北欧スウェーデン産のブルーベリーを配合した高品質サプリメントです。1袋60粒入りで30日分の量となっています。価格は2,686円、定期購入だとキャンペーン適用などでもう少し低下価格で購入できます。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌化作用の3つの働きが期待できる6種類の有効成分を配合されているので、白内障予防にも役立ちます。網膜の毛細血管が強化されるので緑内障の予防にもなります。抗菌作用で傷を修復するメグスリノキは腎臓・肝機能の向上にも効果的なので、犬の健康サポートとして定期的に飲むのもいいかもしれません。

愛犬用DHC/ぱっちり

愛犬用DHC「ぱっちり」は犬の目の健康をサポートするサプリメント。1袋60粒入りで価格は810円です。体重によって摂取量が変わり、5㎏以下の小型犬であれば1日1粒なので60日分になります。若い時期から飲むことができるサプリメントなので、遺伝的に白内障にかかりやすい犬種に摂取させるといいかもしれません。

クリアな視界に役立つブルーベリーエキス、視界サポートをするルテイン、かすみや充血に効果のある菊花エキス、目のトラブルに有効なアスタキサンチン、ピント調整に役立つ黒大豆種皮エキス、くすみ対策にカシスエキスなどが配合されているので、目のトラブル予防にぴったりのサプリメントです。

愛犬用サプリメント/アイズワン

愛犬用サプリメント「アイズワン」は、ふりかけタイプのサプリメント。内容量30gで価格は5,980円です。5kgの犬の目安量が0.8gなので、1袋で約1か月分となります。目の健康に効果的なアントシニアニン、ルテイン、アスタキサンチンなどの3大成分の他に、情報の伝達をサポートするDHA、サラサラ成分として注目されているEPAも配合されている贅沢なサプリメントです。

少し高価なサプリメントではありますが、本格的に犬の目にアプローチした商品となっています。口コミ評価も高く、白内障と診断された犬が進行を遅らせるために摂取することも多いようです。犬にサプリメントを摂取させるのが大変という飼い主さんもいますが、アイズワンは犬の好きなチキン味のふりかけなのでフードに混ぜて食べさせることができます。

ドッグダイナー/食べる目薬革命

ドッグダイナー「食べる目薬革命」は、チキン味のふりかけタイプのサプリメントです。フードに混ぜて美味しく食べることができます。内容量30gで価格は2,680円、小型犬で1日約2g与えるので15日分の量になります。

アントシアニン、ポリフェノール、ルテインが豊富に含まれていて、目の白濁、かすみ目、目の痒みなどの症状に効果的です。添加物や犬の身体に悪影響と考えれる食材を使っていないので、安心して犬に与えることができます。サプリメントというより健康食よりの商品なので、他のサプリメントと併用することも可能です。

犬専用プレミアムサプリメント/ビガープラスアイ

犬専用プレミアムサプリメント「ビガープラスアイ」は、白内障、緑内障、角膜炎などに効果的なサプリメントです。内容量100g、価格12,100円で、小型犬だと2か月分、大型犬だと22日分くらいの量になります。

少し高価ですが、高純度プロポリス、ブルーベリー、ルテインなど目のトラブルに効果的な成分が配合されています。抗酸化作用を目の中で発揮するアスタキサンチンも入っているので、白内障の予防や視力維持にも役立ちます。遺伝的に白内障になりやすい犬種に摂取させるのもおすすめです。

明治製菓/パナキュアルテインM

明治製菓「パナキュアルテインM」は、マリーゴールドから抽出したルテインやゼアキサンチン、トマトから抽出したリコピンなどのカロチノイドが配合された犬の栄養補助食品です。抗酸化作用が期待できるので、水晶体の正常な働きをサポートして目の健康を守ります。60粒3,786円で、1kgの犬に1日1粒与えて2か月分の量になります。

犬の白内障は早期発見が重要!

犬の白内障の原因や治療法をご紹介しました。白内障はシニア犬の病気のイメージがあるかもしれませんが、遺伝的に白内障にかかりやすい犬種は若くして発症することもあります。早期発見・治療を行うためにも、飼い主さんが犬の白内障の知識を持つことが大切です。犬の目の健康を守るためにも、目の状態を観察したり、サプリメントを摂取させたりしてくださいね。

犬に関する記事はこちら

Thumb犬が風邪ひいたかも!病院の診察がスムーズになる持ち物も紹介 | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]
Thumb愛犬が認知症になってしまった!今後も楽しく過ごすための対処法 | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]
Thumb犬の熱中症は室内でも起こる!症状が現れた時の正しい対処法を伝授 | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]

こちらの関連記事もおすすめ

関連するキーワード

アクセスランキング

2023-12-10 時点

新着一覧